メルセデスとリビアン、東欧で折半出資の電動大型バン生産を計画

メルセデスとリビアン、東欧で折半出資の電動大型バン生産を計画
 ドイツ自動車大手メルセデス・ベンツ傘下のメルセデス・ベンツ・バンズは9月8日、電気自動車(EV)の米新興リビアンとの折半出資でEV大型バンの欧州工場を5年以内につくる覚書を交わしたと発表した。写真はメルセデス・ベンツのロゴ。タイ・バンコクの自動車ショーで3月撮影(2022年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツ自動車大手メルセデス・ベンツ傘下のメルセデス・ベンツ・バンズは8日、電気自動車(EV)の米新興リビアンとの折半出資でEV大型バンの欧州工場を5年以内につくる覚書を交わしたと発表した。ポーランドかハンガリーかルーマニアのいずれかになる見込みという。
メルセデス・ベンツ・バンズの幹部は記者団に、交渉は間もなく完了するとの見通しを示した。メルセデスは既にフランスのルノーや日産自動車と小型電動バン生産で協業しているが、今回の計画は対象分野が違うため問題はないとした。
新工場では大型バン2種類を生産し、1種類はメルセデス・ベンツが新しく開発する完全電化バン用プラットフォームで、もう1種類はリビアンのライトバンの電化プラットフォームで製造する構想。
計画が実現すればリビアンにとって欧州初の生産拠点になる。同社はサプライチェーン混乱や原材料高騰で人員削減と生産計画遅延に追い込まれ、米イリノイ州工場の量産化移行に苦戦している。

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