新型コロナ、脳の萎縮や記憶障害の原因に=英研究

[8日 ロイター] - 新型コロナウイルスは脳を委縮させ、感情や記憶をつかさどる領域の灰白質を減少させ、嗅覚にかかわる領域を損傷させることが明らかになった。英オックスフォード大学の研究が7日発表された。
この傾向は入院していない人にもみられ、影響を部分的に回復させることができるか、長期的に持続するかについてはさらなる調査が必要とされている。
軽症の患者でも集中力や物事をまとめる能力をつかさどる「実行機能」の悪化がみられ、脳の大きさは平均で0.2%から2%縮小した。
新型コロナウイルスは脳を委縮させ、感情や記憶をつかさどる領域の灰白質を減少させ、嗅覚にかかわる領域を損傷させることが明らかになった。写真は2月21日、イスラエルのテルアビブで撮影(2022年 ロイター/Amir Cohen)
研究は査読済みでネイチャー誌に掲載された。51─81歳の785人の脳の内部画像を2回撮り変化を調べた。うち401人は2回の撮影の間に新型コロナに感染した。2回目の撮影は、1回目から平均141日後に行われた。
研究は英国でアルファ型が流行の主流だった時に行われ、デルタ株の感染は含まれない。
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