米株上昇、与野党の追加コロナ対策協議に期待

米株上昇、与野党の追加コロナ対策協議に期待
米国株式市場は上昇して取引を終えた。追加の新型コロナウイルス経済対策を巡る協議継続や良好な経済指標が買い手掛かりとなった。写真中央はペロシ下院議長(2020年 ロイター/ERIN SCOTT)
[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。追加の新型コロナウイルス経済対策を巡る協議継続や良好な経済指標が買い手掛かりとなった。第3・四半期の主要株価指数はプラス圏で終了した。
さらに、第2および第3・四半期の2四半期としては、ナスダック総合が2000年以来、S&P総合500は09年以来の好成績を記録。一方で9月月間では、主要株価3指数は3月以来初めて下落した。
ペロシ米下院議長とムニューシン米財務長官が暗礁に乗り上げている追加のコロナ経済対策を巡り協議し、交渉の打開に期待を示したことで、主要株価3指数の上昇に拍車がかかった。しかし、共和党のマコネル上院院内総務がコロナ対策を巡る与野党間の溝は依然深いとの認識を示したことで、相場は上げ幅を縮小した。
キングスビュー・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ポール・ノルテ氏は、良好な経済指標が株価への追い風となったほか、ペロシ、ムニューシン両氏による協議継続が「選挙前に追加コロナ経済対策が実現する可能性があるとの期待につながった」と指摘。同時に「9月はボラティリティーが注視され、まだ峠を越したわけではない」と慎重な見方を示した。
11月の米大統領選に向けて前夜開催されたトランプ大統領とバイデン前副大統領による第1回テレビ討論会は、異例の非難合戦となったものの、市場では消化されつつある。
朝方発表された9月の米ADP民間部門雇用者数は74万9000人と、市場予想を上回った。
この日は、S&P主要11セクター中10セクターがプラス圏で引けた。とりわけヘルスケア<.SPXHC>と金融<.SPSY>の上げが目立った。
電動トラックメーカーの二コラは14.5%急伸。ラッセル最高経営責任者(CEO)は、エネルギー会社との提携協議が合意に近づいていると明らかにしたほか、浮上している詐欺疑惑を巡り同社を擁護した。
一方、米半導体大手マイクロン・テクノロジーは7.4%安。中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)への半導体販売に必要な新たな認可をまだ取得していないと明らかにしたことが嫌気された。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.20対1の比率で上回った。ナスダックでも1.06対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は103億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 27781.7 +329.04 +1.20 27514. 28026. 27511. <.DJI>
0 64 33 06
前営業日終値 27452.6
6
ナスダック総合 11167.5 +82.26 +0.74 11092. 11277. 11092. <.IXIC>
1 90 96 90
前営業日終値 11085.2
5
S&P総合500種 3363.00 +27.53 +0.83 3341.2 3393.5 3340.4 <.SPX>
1 6 7
前営業日終値 3335.47
ダウ輸送株20種 11229.7 -71.29 -0.63 <.DJT>
2
ダウ公共株15種 814.70 +5.71 +0.71 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 2244.12 +1.60 +0.07 <.SOX>
VIX指数 26.36 +0.09 +0.34 <.VIX>
S&P一般消費財 1207.69 +7.99 +0.67 <.SPLRCD>
S&P素材 400.01 +3.66 +0.92 <.SPLRCM>
S&P工業 650.68 -1.71 -0.26 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 659.14 +7.89 +1.21 <.SPLRCS>
S&P金融 400.28 +4.91 +1.24 <.SPSY>
S&P不動産 218.95 +1.19 +0.54 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 227.49 -0.54 -0.23 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1231.02 +20.30 +1.68 <.SPXHC>
S&P通信サービス 195.49 +0.23 +0.12 <.SPLRCL>
S&P情報技術 2054.56 +18.46 +0.91 <.SPLRCT>
S&P公益事業 301.86 +2.80 +0.94 <.SPLRCU>
NYSE出来高 12.57億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23305 + 125 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 23265 + 85 大阪比 <0#NIY:>

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