ロシア産ウラル原油、欧州は価格設定力を失う=ロスネフチCEO

ロシア産ウラル原油、欧州は価格設定力を失う=ロスネフチCEO
ロシア国営石油会社ロスネフチのイーゴリ・セチン最高経営責任者(CEO)は6日、インドで開かれたエネルギー関係の会合で、ロシア産ウラル原油の基準価格を設定するのはもはや欧州ではなくなるとの見方を示した。写真は2022年9月、ロシアのネフテエゴルスクで撮影(2023年 ロイター/Alexander Manzyuk)
[ベンガルール 6日 ロイター] - ロシア国営石油会社ロスネフチのイーゴリ・セチン最高経営責任者(CEO)は6日、インドで開かれたエネルギー関係の会合で、ロシア産ウラル原油の基準価格を設定するのはもはや欧州ではなくなるとの見方を示した。
西側がロシアに制裁を科して以降、インドがロシア産原油の最大の買い手に浮上し、欧州向けの分を穴埋めしている。トレーダーのデータとロイターの推計によると、1月に船積みされたウラル原油の約70%はインド向けだった。
またインドに対する最大の原油供給国はイラクからロシアに代わった。
セチン氏は会合で、ロシア産原油の価格は欧州以外で設定されるようになると指摘。「ロシア産原油が欧州市場に入らなければ、そこでは基準価格は決まらない。基準価格は実際に原油が出回る市場で形成されるだろう」と述べた。

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