クレディ・スイス、ソフトバンクG出資グリーンシルとの関係縮小模索=WSJ

[28日 ロイター] - スイスの金融大手クレディ・スイスは、ソフトバンクグループが出資する英フィンテック企業グリーンシル・キャピタルとの関係縮小を模索している。米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が28日、関係筋の話として報じた。
英国を拠点に鉄鋼事業を展開している富豪サンジーブ・グプタ氏に対するグリーンシルのエクスポージャーを懸念しているという。グプタ氏はグリーンシルの元株主。
クレディ・スイスはグリーンシルと共同で運用している複数のファンド(100億ドル規模)を縮小し、ファンドの主要な資産調達源をグリーンシルから別の企業に代えることを検討している。
また、投資家を保護するため、グプタ氏に関連する資産をファンドから自行のバランスシートに移管することも検討しているという。
WSJによると、クレディ・スイスは昨年、グリーンシルに1730億ドルを融資する予定だったが、実際の融資額は1430億ドルにとどまった。
グリーンシルは現在、最大10億ドルの資本調達を目指しているが、グプタ氏との関係が原因で調達計画が滞っているという。
クレディ・スイスはコメントを控えている。グリーンシルのコメントは取れていない。

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