米金融・債券市場=10年債利回り一時1.6%、インフレ警戒や低調な入札受け
(最新のレートを追加しました) [25日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘柄 17時05分 90*28.00 2.2979% ) 前営業日終値 92*00.50 2.2420% 10年債(指標銘柄 17時05分 96*08.50 1.5303% ) 前営業日終値 97*17.50 1.3890% 5年債(指標銘柄) 17時05分 98*14.00 0.8198% 前営業日終値 99*12.25 0.6260% 2年債(指標銘柄) 17時05分 99*28.63 0.1779% 前営業日終値 99*31.88 0.1270% 清算値 前日終値 コード Tボンド先物3月 159*22.00 161*17.00 限 Tノート先物3月 133*21.50 135*05.00 限 米金融・債券市場では、インフレ警戒が根強い中、7年債入札の低調な結果を受けて 売りが加速し、10年債利回りが一時1.6%を超え、1年ぶりの高水準を付けた。1. 48%程度とみられるS&P総合500種の配当利回りを上回った。 10年債利回りは15.7ベーシスポイント(bp)上昇し1.545 9%。一時1.614%まで上げた。国債の急激な売りは株式市場に動揺をもたらした。 景気回復期待によるリスクオンの動きで国債利回りと株式がともに上昇するこれまでのパ ターンが崩れた。 この日行われた620億ドルの7年債入札は、応札倍率が2.04倍と、DRWトレ ーディングの市場ストラテジスト、ロウ・ブライエン氏のリポートによると過去最低とな った。同氏は「ひどい」結果だったと分析した。 2年債と10年債の利回り格差は一時141bpと、2015年以降で 最大。終盤は137bpと、前日終盤に比べて13bp拡大した。 S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズのハワード・シルバーブラット氏はリスク リワードに変化が見られると指摘。「米国債がより安全な投資と考えられる。配当を考慮 しても全株式はリスクがある」と述べた。 米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)の当局者らは長期金利上昇へ の懸念打ち消しに努めたが、アナリストによると、市場は国際的な物価上昇を見越した動 きになっている。 ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略部門責任者、スバドラ・ラジャッパ氏は「モメン タム取引の様相になっており、国債売りは世界的な現象になりつつある」と分析した。 アナリストは、住宅ローン担保証券(MBS)を保有する向きがポートフォリオのデ ュレーション変動を抑えるため米国債を売る、いわゆるコンベクシティー・ヘッジが見ら れると指摘した。 担保付き翌日物資金調達金利(SOFR)は0.02%。前日は0.01 %と昨年5月以降で最低を記録した。 2年債利回りは4.3bp上昇し0.1701%。30年物の物価連動国 債利回りは0.239%。一時0.307%と1年ぶりの高水準を付けた 。10年物の物価連動国債利回りはマイナス0.6%で、通常国債との利 回り差であるブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は2.172%。 <ドル・スワップ・スプレッド> DOLLAR SWAP SPREADS Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 7.50 -0.50 U.S. 3-year dollar swap spread 9.00 -0.75 U.S. 5-year dollar swap spread 7.00 -4.75 U.S. 10-year dollar swap spread 3.75 -2.25 U.S. 30-year dollar swap spread -31.25 -3.50 (い)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」