北朝鮮と韓国のドローン飛行は休戦協定違反、国連司令部が見解

北朝鮮と韓国のドローン飛行は休戦協定違反、国連司令部が見解
 1月26日、国連軍司令部(UNC)は、北朝鮮と韓国が昨年12月に互いの空域にドローン(無人機)を送り込んだのは休戦協定違反との見解を示した。写真は、国連のロゴ。2014年8月15日にNYで撮影(2023年 ロイター/Carlo Allegri)
[ソウル 26日 ロイター] - 国連軍司令部(UNC)は26日、北朝鮮と韓国が昨年12月に互いの空域にドローン(無人機)を送り込んだのは休戦協定違反との見解を示した。
12月26日に北朝鮮のドローン5機が韓国空域に侵入したため、韓国軍は戦闘機やヘリコプターを緊急発進させた。また対抗措置として北朝鮮側に偵察機を飛ばし軍施設を撮影した。
UNCは声明で、双方の領空侵犯は違反行為に当たるが、韓国が領空内で無人機の撃墜を試みたのは休戦協定に違反しないと指摘した。
「エスカレーションの防止を通じて偶発的および意図的な事件のリスクを軽減し、朝鮮半島での敵対行為の停止を維持する上で、休戦条項の順守が不可欠であることをUNCは再確認する」とした。
韓国国防省報道官は、北朝鮮国境沿いの地域での韓国軍によるドローンの使用は北朝鮮のドローン侵入に対する自衛措置と主張し、休戦協定によって制限されるものではないと述べた。
北朝鮮はドローン侵入事件に関して公式にコメントしていない。

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