国後島沖で女性の遺体発見、観光船客か確認中=官房長官

[東京 13日 ロイター] - 松野博一官房長官は13日午後の会見で、今月6日に国後島の西岸で女性を発見したものの、国籍は不明とロシア側から説明があったことを明らかにした。ロシア側からは10日に情報を得たという。国後島はロシアが実効支配し、日本も北方領土の一部として領有権を主張している。
松野官房長官は、北海道知床半島沖で遭難した観光船との関係性は現時点で不明とした上で、該当する可能性のある女性の家族には海上保安庁から連絡しており「ロシアに対しては外交ルートを通じ、さらなる情報の照会を求めており、事実関係の確認を進めていく」と述べた。
また、松野官房長官は、国後島沖で発見したリュックサックをロシア側が日本に引き渡していないと一部で報道されたことに関し「4月28日にロシア側から海上保安庁に対し、リュックサックを引き揚げており、その中に日本人名義の銀行カードが入っていることを確認したとの情報提供があった」と語った。
遺留品を迅速に引き渡すようロシア側に要請し、調整を進めていると説明した。
このほか、戦火を避けて日本に入国したウクライナの避難民は5月11日現在で892人に上り、56人が一時滞在施設で過ごしていると説明。そのうち7人は自治体などの受け入れが決まったとした。

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