ドイツ、合成燃料で走る内燃機関車の例外的販売求める

ドイツ、合成燃料で走る内燃機関車の例外的販売求める
ドイツは欧州連合(EU)に対し、二酸化炭素(CO2)を実質排出しない合成燃料(e-fuel)で走る内燃機関車を2035年以降も欧州で販売することを容認する規則を提案するよう要請した。資料写真、ドイツ国内の高速道、2019年7月撮影(2023年 ロイター/Michael Dalder)
[ストックホルム 27日 ロイター] - ドイツは欧州連合(EU)に対し、二酸化炭素(CO2)を実質排出しない合成燃料(e-fuel)で走る内燃機関車を2035年以降も欧州で販売することを容認する規則を提案するよう要請した。
EUは域内でガソリン車など内燃機関車の新車販売を35年以降禁止する法律の整備で合意している。
しかしドイツは、クリーンな方法で生産する合成燃料で動く内燃機関車の販売を可能にするよう求めている。回収したCO2で合成する燃料は、燃焼時に排出されるCO2が相殺されるためカーボンニュートラルと考えられており、内燃機関車を引き続き利用できるようにするために開発が進んでいる。
独運輸省のミハエル・トイラー政務次官は、EU欧州委員会が合成燃料や合成燃料で走る内燃機関車の利用可能性について提案をまとめるべきだと指摘。ストックホルムで開催されたEU運輸・エネルギー相理事会に出席した際に語った。
ドイツは電気自動車(EV)が「進むべき道」であると確信しているが、他のCO2フリー技術も支援してほしいという立場だと述べた。特に大型車やトラックなどで燃料電池や合成燃料が必要だと訴えた。

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