S&P500弱気相場入り、市場は反転までに時間との見方

[ニューヨーク 13日 ロイター] - 13日の米国株式市場でS&P総合500種が1月3日の過去最高値を20%以上下回る水準となり、弱気相場入りが確認された。米連邦準備理事会(FRB)が景気後退(リセッション)を起こさずにインフレを抑制できるのかとの懸念が広がっている。
S&P500の弱気相場入りが確認されたのは、新型コロナウイルス流行を受けた2020年以来。
インベスコのストラテジスト、クリスティーナ・フーパー氏は「FRBが何らかの方向転換をするまで株式市場の好転はないだろう」と指摘。FRBは現在タカ派的姿勢を強めているが、それが和らぐまで時間がかかると予想した。
 6月13日の米国株式市場でS&P総合500種が1月3日の過去最高値を20%以上下回る水準となり、弱気相場入りが確認された。米連邦準備理事会(FRB)が景気後退(リセッション)を起こさずにインフレを抑制できるのかとの懸念が広がっている。ニューヨーク証券取引所で撮影(2022年 ロイター/Brendan McDermid)
CMEフェドウオッチによると、FRBは15日まで連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利上げを行う見通し。75bpの利上げ予想も1週間前の3.1%から約30%まで上昇している。
ベーカー・アベニュー・アセット・マネジメントのストラテジスト、キング・リップ氏は「市場が底を打たない理由は、まだ多くの不確実性が残っているからだろう。そのため、極めて不安定な動きが続くと思われる」と述べた。
米主要株価指数の中ではナスダック総合 もすでに弱気相場入りしている。
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