フロリダ州下院もディズニー「自治権」剥奪法案を可決

[21日 ロイター] - 米フロリダ州下院は21日、ウォルト・ディズニーに認めていた一部地域の「自治権」を剥奪する法案を70対38で可決した。この法案は既に上院を通過しており、デサンティス知事(共和党)の署名を経て正式に法制化される。
フロリダ州は、テーマパーク「ウォルト・ディズニー・ワールド」があるオーランドで同社に消防や電力、給水、道路などの管理権を委託し、税制面で優遇する措置を講じてきた。
 4月21日、米フロリダ州下院は日、ウォルト・ディズニーに認めていた一部地域の「自治権」を剥奪する法案を70対38で可決した。この法案は既に上院を通過しており、デサンティス知事(共和党)の署名を経て正式に法制化される。写真は同州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールドのマジック・キングダム前で2016年6月撮影(2022年 ロイター/Barbara Liston)
しかし州内の学校教育でLGBTQに関する話題を取り上げるのを禁じた新法に、ディズニーが反対を表明したため、デサンティス氏が自治権剥奪法案を議会に提出し、成立を働き掛けていた。
デサンティス氏はトランプ前米大統領に近い人物で、2024年の大統領選で共和党候補指名レースに出馬する可能性がある政治家の1人。移民や妊娠中絶に関する問題などでも保守的な有権者にアピールする姿勢を示している。

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