再送-訂正-米国株式市場=大幅安、低調なアマゾン決算やインフレ懸念で

米国株式市場=大幅安、低調なアマゾン決算やインフレ懸念で
米国株式市場は大幅安となり、1日の下げが2020年以降で最大となった。2020年11月撮影(2022年 ロイター/Shannon Stapleton)
[29日 ロイター] - 米国株式市場は大幅安となり、1日の下げが2020年以降で最大となった。低調な決算を発表したアマゾン・ドット・コムが売られたほか、3月の米個人消費支出(PCE)価格指数の前月比の伸びが2005年以来の大きさとなったことを受け、利上げ懸念が一段と高まった。
米商務省が29日発表した3月のPCE価格指数は前月比で0.9%上昇と05年9月以来の高さとなった。
アマゾンは14.05%安と1日の下げとしては06年以降で最大となり、約2年ぶりの安値近辺となった。28日に発表した第2・四半期の業績見通しが市場予想を下回ったほか、倉庫の運営費と配送費の増加が重しになる中、第1・四半期は純損失を計上した。
アップルも3.66%安。28日発表した第2・四半期(1─3月)決算は利益と売上高が過去最高を更新したが、経営陣がさえない見通しを示したことが重しとなった。
業種別では、S&P主要11セクター全てが下落。一般消費財が5.9%安、不動産が4.9%安となり、下げを主導した。
S&P総合500種とナスダック総合は1日の下げがそれぞれ20年6月以来、20年9月以来の大きさを記録した。
チェース・インベストメント・カウンセルのプレジデント、ピーター・トゥズ氏は、アップルやアマゾンなどのさえない見通しが株安の下地を作り、週末や来週の連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中で、引けにかけて下げが加速したと述べた。
ナスダックの4月の下落率は約13%と、08年の世界金融危機以降で最大。
S&Pは年初来で13%安。同期間の下落率としては1939年以来(訂正)の大きさとなった。
週間ではS&Pが3.3%、ナスダックが3.9%、ダウ工業株30種が2.5%それぞれ下落した。
S&Pが1日に2%以上の上昇または下落を記録したのは22年に入り33回。21年は通年で24回だった。
石油最大手エクソンモービル は2.24%安。ロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン1」事業からの撤退に伴い34億ドルの評価損を計上した。
28日までに四半期決算を発表したS&P500構成銘柄の約半数のうち81%が市場予想を上回った。リフィニティブによると、市場予想を上回るのは通常66%程度という。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.91対1の比率で上回った。ナスダックでも2.85対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は124億株。直近20営業日の平均は118億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 32977.21 -939.18 -2.77 33787.0 33919. 32913.
1 59 15
前営業日終値 33916.39
ナスダック総合 12334.64 -536.89 -4.17 12710.4 12861. 12315.
2 83 74
前営業日終値 12871.53
S&P総合500種 4131.93 -155.57 -3.63 4253.75 4269.6 4124.2
8 8
前営業日終値 4287.50
ダウ輸送株20種 14865.06 -459.07 -3.00
ダウ公共株15種 999.90 -30.82 -2.99
フィラデルフィア半導体 2919.74 -136.62 -4.47
VIX指数 33.40 +3.41 +11.37
S&P一般消費財 1272.15 -80.03 -5.92
S&P素材 533.97 -10.74 -1.97
S&P工業 804.56 -21.67 -2.62
S&P主要消費財 810.50 -22.19 -2.66
S&P金融 573.70 -20.25 -3.41
S&P不動産 291.38 -15.00 -4.90
S&Pエネルギー 572.41 -14.51 -2.47
S&Pヘルスケア 1518.45 -38.55 -2.48
S&P通信サービス 198.03 -7.34 -3.58
S&P情報技術 2478.00 -106.89 -4.14
S&P公益事業 361.88 -11.22 -3.01
NYSE出来高 14.45億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 26765 - 105 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 26730 - 140 大阪比

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