米金融・債券市場=10年債利回り上昇、利回り曲線ややスティープ化

 (表を更新しました)
    [ニューヨーク 30日 ロイター] -  
 30年債(指標銘柄        17時05分      101*10.50      1.5692%             
                 )                                              
                       前営業日終値      101*04.50      1.5770%                       
  10年債(指標銘柄        17時05分      100*10.00      0.8422%             
                 )                                              
                       前営業日終値      100*10.00      0.8420%                       
 5年債(指標銘柄)        17時05分      100*01.75      0.3639%            
                       前営業日終値      100*01.00      0.3690%                       
 2年債(指標銘柄)        17時05分       99*30.38      0.1505%            
                       前営業日終値       99*30.13      0.1540%                       
 
                        清算値    前日終値  コード
 Tボンド先物12月    173*25.00   173*28.00        
 限                                         
 Tノート先物12月    138*17.00   138*17.50        
 限                                         
    
    米金融・債券市場では10年債利回りが上昇。月末を迎え、ポートフォリオ調整の動
きも見られる一方、イールドカーブ(利回り曲線)はややスティープ化した。
    10年債利回りは0.8488%。
    2年債と10年債の利回り格差は約1ベーシスポイント(bp)拡大し
69.4bp。5年債と30年債の利回り格差も1bp拡大し121.1b
p。
    バイオ医薬品大手モデルナは30日、開発中の新型コロナウイルスワクチン
の緊急使用を米食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品庁(EMA)に申請すると発表した
。後期臨床試験(治験)から、深刻な安全性を巡る問題はなく、94.1%の予防効果が
確認されたことを受けた動き。
    コロナワクチン実用化への期待から、長期債利回りは上昇傾向にある。今月9日のワ
クチンに関する発表以降、10年債利回りは約3bp上昇している。
    一部のアナリストは、米連邦準備理事会(FRB)が利回り上昇の抑制に向け、長期
債の買い取りを拡大すると予想。しかし、キャンター・フィッツジェラルドの米国債スト
ラテジスト、ジャスティン・レデラー氏は「FRBが12月に資産買い取りを変更すると
は考えにくい」とした上で、10年債利回りが1%、30年債利回りが1.8%を超えた
場合、FRBは調整を検討するかもしれないと述べた。

    
 (い)

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