米金融・債券市場=長短金利差拡大、6月以来の大きさに

    [ニューヨーク 30日 ロイター] -    
                   米東部時間       価格    利回り  コード
 30年債(指標      17時05分   93*11.50   1.6584%             
 銘柄)                                             
                   前営業日終   94*03.50   1.6250%             
                           値                       
 10年債(指標銘     17時05分   97*21.50   0.8737%             
 柄)                                               
                   前営業日終   98*00.50   0.8360%             
                           値                       
 5年債(指標銘      17時05分   99*10.75   0.3844%            
 柄)                                               
                   前営業日終   99*12.50   0.3730%             
                           値                       
 2年債(指標銘      16時44分   99*30.00   0.1564%            
 柄)                                               
                   前営業日終   99*30.25   0.1520%             
                           値                       
                       清算値   前日終値  コード
 Tボンド先物12     172*15.00  172*27.00        
 月限                                     
 Tノート先物12     138*07.00  138*13.00        
 月限                                     
 
    
    米金融・債券市場では、長期債の売りに伴いイールドカーブがステ
ィープ化し、長短金利差は6月以来の大きさとなった。米大統領選後に
新型コロナウイルス追加経済対策が可決され、多額の国債入札が実施さ
れるとみられている。
    新型コロナ感染者の増加や大統領選を巡る懸念を背景に米株市場か
ら資金が流出し、リスクオフの動きが強まっているが、米債市場の追い
風にはなっていない。
    10年債利回りは3.1ベーシスポイント(bp)上
昇の0.867%。一方、2年債利回りは0.154%で横
ばいだった。2年債と10年債の金利差は一時71.8
bpまで拡大し、終盤は70.8bp。
    米国株の主要株価指数の週間下落率は3月以降で最大となった。
    レイモンド・ジェームズの市場ストラテジスト、エリス・ファイフ
ファー氏は「先週以降、通常では見られないことが起こっている」と指
摘。「米債市場は刺激策が実施されるかどうかではなく、刺激策がいつ
実施されるのかということを織り込んでいる」と述べた。
    11月3日の米大統領選でトランプ氏、バイデン氏のいずれが勝利
しても追加コロナ対策が実施されるとの見方は多い。大規模なコロナ対
策は多額の国債入札につながる。特にバイデン氏は連邦最低賃金の引き
上げやインフラ・環境関連での数兆ドル規模の投資を明言し、入札規模
を一段と拡大させる方針を打ち出している。
    ファイファー氏は「民主党が勝利すれば、非常に巨額かつ迅速な刺
激策が実施され、多額の入札が行われるだろう。米債市場はこれを織り
込む一方、米国株は選挙前にややリスクオフとなっている」と語った。
    

    
 (ーからご覧ください)

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