原油先物約5%高、IEA月報や米在庫統計で需要回復に期待

[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米国時間の原油先物価格は約5%急伸した。国際エネルギー機関(IEA)の報告や米週間在庫統計を受け、新型コロナウイルス流行で落ちこだ需要の回復に期待が高まった。
清算値は、北海ブレント先物が2.91ドル(4.6%)高の1バレル=66.58ドル。米WTI先物が2.97ドル(4.9%)高の63.15ドル。
米エネルギー情報局(EIA)によると、先週の米原油在庫は590万バレル減少し、アナリスト予測(290万バレル減少)を超える落ち込みとなった。東海岸の原油在庫は過去最低となった。
プライス・フューチャーズ・グループのシニアアナリスト、フィル・フリン氏は、在庫統計について「全体的に相場への支援になる内容だった」とし、より強固な需要に戻りつつあるようだと述べた。
また、IEAは14日発表した月報で、新型コロナワクチンの接種が進み、世界の石油需要の見通しが改善しているとの見方を示した。

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