東電による東海第2原発への資金支援「経営陣の裁量」=梶山経産相

東電による東海第2原発への資金支援「経営陣の裁量」=梶山経産相
 10月29日、梶山弘志経済産業相(写真)は閣議後記者会見で、東京電力ホールディングスが再稼動を目指す日本原子力発電の東海第2原発に対する資金支援を決めたことについて「経営陣の裁量で行われるべき」と述べ、廃炉や賠償に支障を来さない限り、問題ないとの認識を示した。25日に都内で撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)
[東京 29日 ロイター] - 梶山弘志経済産業相は29日の閣議後記者会見で、東京電力ホールディングス<9501.T>が再稼動を目指す日本原子力発電の東海第2原発に対する資金支援を決めたことについて「経営陣の裁量で行われるべき」と述べ、廃炉や賠償に支障を来さない限り、問題ないとの認識を示した。
原子力損害賠償・廃炉等支援機構による東電への資金交付などは、賠償や廃炉、安定供給の責任を貫徹させるために行っているものと説明。そのうえで「これに支障がない限り、個別の経営判断は経営陣の裁量で行われるべき」と述べた。
東電は28日の取締役会で、東海第2原発への安全対策工事の資金を支援することを決定した。梶山経産相は、東電から、東海第2原発は、低廉で安定的かつCO2の少ない電源として期待できるため、資金支援を決めたとの説明を受けているという。支援額などは明らかになっていない。

清水律子

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