米金融・債券市場=利回り低下、消費者物価コア指数低調
(表のレートを更新しました) [14日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘 17時05分 98*16.00 1.3109% 柄) 前営業日終 97*28.00 1.3370% 値 10年債(指標銘 17時05分 100*00.00 0.6250% 柄) 前営業日終 99*27.50 0.6400% 値 5年債(指標銘柄 17時05分 99*25.50 0.2913% ) 前営業日終 99*24.50 0.2980% 値 2年債(指標銘柄 17時05分 99*29.88 0.1590% ) 前営業日終 99*29.88 0.1590% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物9月 180*09.00 179*20.00 限 Tノート先物9月 139*13.50 139*07.00 限 米金融・債券市場では、6月の消費者物価統計でコア指数が米連邦準備理事会(FR B)の目標を大きく下回ったことを受け、国債利回りが低下した。 労働省が朝方発表した6月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0. 6%上昇と、伸び率は2012年8月以来の大きさとなった。ただ変動の大きい食品とエ ネルギーを除いたコア指数は前年比1.2%上昇となり、FRBが目標としている2%を 大きく下回った。 ソシエテ・ジェネラル(ニューヨーク)の米金利戦略部門責任者、スバドラ・ラジャ ッパ氏は「市場はコア指数の前年比での上昇率に注目していた」とし、「インフレ率はF RBが目標とする2%を当面は下回り続けるとの認識が市場で広まりつつある」と述べた 。 終盤の取引で10年債利回りは3ベーシスポイント(bp)低下の0. 615%。2年債と10年債の利回り格差はほぼ横ばいの46bpだった 。 10年物インフレ指数連動債(TIPS)のブレーク・イーブン率は 1.376%と、1.382%から低下。 実質金利とも見なされる10年物TIPS利回りは6月初旬のマイナス0.40%か らマイナス0.80%に低下した。 ラジャッパ氏は「長期的な実質経済成長に幸先の良いシグナルをもたらすものではな い」としている。 FRB当局者からはこの日、成長を巡る懸念の声が相次いだ。ブレイナードFRB理 事は、「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が経済動向の鍵を握る。依 然として不確実性という深い霧に覆われており、下方リスクが目立つ」と指摘。FRBは フォワードガイダンス(将来の政策方針)に加え、大規模な資産買取制度を持続的に活用 すべきという考えを示した。 リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、新型ウイルス禍による景気後退が予想よ りも長期化する可能性に備え企業がリストラを実施し、政府による「給与保護プログラム (PPP)」など一連の支援策が終了すれば、失業者が再度増加に転じる可能性があると の認識を示した。 <ドル・スワップ・スプレッド> Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 6.50 0.25 U.S. 3-year dollar swap spread 4.50 0.00 U.S. 5-year dollar swap spread 3.25 0.00 U.S. 10-year dollar swap spread -2.50 -0.50 U.S. 30-year dollar swap spread -47.00 -0.50 (い)
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