香港警察トップ、デモ排除時のメディア対応「不適切」と釈明

香港警察トップ、デモ排除時のメディア対応「不適切」と釈明
5月12日、香港の警察トップ、クリス・タン警務処長(写真)は、10日に武装警察が反政府デモの排除にあたった際、取材関係者に対し「望ましくない」対応があったと認めた。北京で2019年12月撮影(2020年 ロイター/Jason Lee)
[香港 12日 ロイター] - 香港の警察トップ、クリス・タン警務処長は12日、10日に武装警察が反政府デモの排除にあたった際、取材関係者に対し「望ましくない」対応があったと認めた。
10日、ショッピングモールでの数百人規模の集会が街頭での騒乱に発展。武装警察が出動し約230人を逮捕した。
デモ隊を排除する際、武装警察はデモ隊や記者に唐辛子スプレーを噴射したり、一般人や記者に職務質問をした。
香港ジャーナリスト協会は「催涙スプレーを浴びた何人かのジャーナリストは応急処置を受けさせてもらえず、撮影を停止するよう要求された」と主張していた。
タン警務処長は立法会(議会)で「その日にメディアが経験したことは、わたしも望ましくないと考えている。何があったか再点検し調査する必要があると考える」と述べ、法執行を担う立場にふさわしい行動をとるべきだったとの見解を示した。

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