米金融・債券市場=利回り低下、世界経済巡る懸念を反映した株安に連動
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘柄) 17時05分 104*11.00 3.1496% 前営業日終値 104*03.00 3.1620% 10年債(指標銘柄) 17時05分 101*31.00 2.8949% 前営業日終値 101*26.50 2.9110% 5年債(指標銘柄) 17時03分 100*20.75 2.7340% 前営業日終値 100*17.75 2.7540% 2年債(指標銘柄) 17時05分 100*00.75 2.7372% 前営業日終値 99*31.38 2.7600% 清算値 前日終値 コード Tボンド先物12月限 143*09.00 143*01.00 Tノート先物12月限 120*14.50 120*09.00 米金融・債券市場では国債利回りが低下(価格は上昇)した。欧州と中国の経済指標 が軟調だったことを受け世界的な経済成長に対する懸念が台頭し、米株価が下落したこと に連動した。 米国債利回りは11月の米小売統計が堅調だったことで低下は限定されたが、アナリ ストは、欧州と中国の経済指標を受け市場心理はすでに悪化していたため、好調な米小売 統計発表後も市場の方向性は変わらなかったとしている。 欧州ではIHSマークイットが発表した12月のユーロ圏総合購買担当者景気指数( PMI)速報値は51. 3と、2014年11月以降で最低となった。中 国では11月の小売売上高が2003年5月以来の低い伸びとなったほか、鉱工業生産は 少なくともほぼ3年ぶりの低い伸びとなった。 こうしたなか、世界的に株価が下落。DRWトレーディング(シカゴ)の市場ストラ テジスト、ルー・ブライエン氏は、「株価水準は景気が近く軟調になることを示している 可能性があるため、株価と国債利回りの連動性はこのところ高まっている」との見方を示 している。 午後の取引で10年債利回りは2.887%と、前日終盤の2.911 %から低下。 30年債利回りは3.139%と、3.148%から低下した。 2年債利回りは2.733%と、2.76%から低下した。 この日は利回りは低下したものの、10年債利回りは週初からは約4ベーシスポイン チ(bp)上昇している。 11月の米小売売上高は、自動車やガソリン、建材、食品サービスを除いたコア指数 が前月比0.9%増と、市場予想の0.4%増を上回った。 MUFG証券(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、ジョン・ハーマン氏は、第4・ 四半期の消費支出の増大は過度なもので、来年第1・四半期に反動減が見られる可能性が あると指摘。「われわれの予測モデルが正確なら、多くの米経済指標は第1・四半期に軟 化する恐れがあり、連邦準備理事会(FRB)は19年の初めの3─4回の連邦公開市場 委員会(FOMC)で利上げを休止する可能性がある」との見方を示した。 <ドル・スワップ・スプレッド> Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 14.50 0.75 U.S. 3-year dollar swap spread 12.50 0.75 U.S. 5-year dollar swap spread 10.25 0.00 U.S. 10-year dollar swap spread 3.00 -0.25 U.S. 30-year dollar swap spread -14.50 0.25 (い)
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