S&P下落、金利上昇や貿易への懸念で

S&P下落、金利上昇や貿易への懸念で
 10月19日、米国株式市場はS&P総合500種が下落。P&Gが好調な決算を受けて大幅高となったが、金利上昇や貿易摩擦で成長が鈍化するとの懸念が重しとなった。ニューヨーク証券取引所で撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種<.SPX>が下落した。日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が好調な決算を受けて大幅高となったが、金利上昇や貿易摩擦で成長が鈍化するとの懸念が重しとなった。
P&Gは8.8%高で終了。第1・四半期(7─9月)決算は売上高が市場予想に反して増加した。これを受け、ダウ工業株30種<.DJI>が上昇したほか、S&P主要消費財株指数<.SPLRCS>も2.3%上昇した。
S&P総合500種は200日移動平均線を下回って終了。主要消費財以外では、公益事業<.SPLRCU>、不動産<.SPLRCR>のディフェンシブセクターが上昇した。
プルデンシャル・フィナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「市場にはなお、金利上昇で成長が弱まるかどうかを巡る懸念がある」とし、決算シーズンが本格化する中、投資家は利益だけでなく、特に売上高に注目していると指摘した。
リフィニティブI/B/E/Sによると、これまでのところ、S&P総合500種の採用企業のうちアナリスト予想を上回る売上高を発表したのは61.9%。過去4四半期の平均である73%を下回っている。
週間ベースでは、S&P総合500種は0.02%、ダウ工業株30種は0.4%それぞれ上昇。ナスダック総合<.IXIC>は0.6下落した。
オンライン決済サービス、ペイパル・ホールディングスは、前日発表の第3・四半期決算の利益が予想を上回り9.4%上昇。2年ぶりの上昇率となった。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.04対1の比率で上回った。ナスダックでも2.25対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は75億9000万株。直近20営業日の平均は78億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 25444.34 +64.89 +0.26 25421.0 25608. 25350. <.DJI>
9 71 02
前営業日終値 25379.45
ナスダック総合 7449.03 -36.11 -0.48 7530.16 7582.8 7428.3 <.IXIC>
9 0
前営業日終値 7485.14
S&P総合500種 2767.78 -1.00 -0.04 2775.66 2797.7 2760.2 <.SPX>
7 7
前営業日終値 2768.78
ダウ輸送株20種 10438.81 +34.57 +0.33 <.DJT>
ダウ公共株15種 746.30 +11.47 +1.56 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1225.94 -19.36 -1.55 <.SOX>
VIX指数 19.89 -0.17 -0.85 <.VIX>
S&P一般消費財 848.51 -7.66 -0.89 <.SPLRCD>
S&P素材 332.92 -2.31 -0.69 <.SPLRCM>
S&P工業 615.16 -2.50 -0.40 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 562.26 +12.72 +2.31 <.SPLRCS>
S&P金融 442.52 +1.53 +0.35 <.SPSY>
S&P不動産 196.77 +1.94 +1.00 <.SPLRCRE
C>
S&Pエネルギー 530.02 -4.39 -0.82 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1058.82 -10.18 -0.95 <.SPXHC>
S&P通信サービス 153.20 +0.26 +0.17 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1228.63 +0.13 +0.01 <.SPLRCT>
S&P公益事業 276.99 +4.30 +1.58 <.SPLRCU>
NYSE出来高 9.72億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 22485 - 45 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 22450 - 80 大阪比 <0#NIY:>

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