再送-欧州市場サマリー(3日)
(表中のクセトラDAXとCAC40種の数値を修正します) [3日 ロイター] - <為替> 欧州終盤 アジア市場終 コード 盤 ユーロ/ドル 1.1757 1.1741 ドル/円 112.79 113.08 ユーロ/円 132.62 132.80 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード STOXX欧州600種 390.72 +0.59 +0.15 390.13 FTSEユーロファースト300種 1535.44 +2.94 +0.19 1532.50 DJユーロSTOXX50種 3605.73 +3.04 +0.08 3602.69 FT100種 7468.11 +29.27 +0.39 7438.84 クセトラDAX 休場 12902.65 CAC40種 5367.41 +16.97 +0.32 5350.44 <金現物> 午後 前営業日 コード 値決め 1271.25 1273.70 <金利・債券> 米東部時間14時21分 *先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード 3カ月物ユーロ 100.33 0.00 100.33 独連邦債2年物 112.17 0.00 112.17 独連邦債5年物 131.27 -0.01 131.28 独連邦債10年物 161.12 -0.10 161.22 独連邦債30年物 163.22 -0.50 163.72 *現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード 独連邦債2年物 -0.703 +0.003 -0.706 独連邦債5年物 -0.276 +0.006 -0.282 独連邦債10年物 0.464 +0.012 0.452 独連邦債30年物 1.253 +0.020 1.233 <為替> ドルが対ユーロで小幅安となった。ドルはこのところ値上がりしていたが、9月米雇用統計 などの指標公表を週内に控え、ポジションを調整する動きがみられた。 外為市場: <ロンドン株式市場> 続伸して取引を終えた。8週間ぶりの高値に近づいた。9月の英建設業購買担 当者景気指数(PMI)が低下したことや英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉を巡る先行き 不透明感からポンドが3週間ぶりの安値に下落し、ドルで収益を上げる銘柄が多いFT100種を押し上げ た。 英国のデービスEU離脱担当相は与党保守党の党大会で、英国は離脱交渉を進めたいとした上で、「ノ ー・ディール(取引なし)」の用意もできていると述べた。全てのシナリオを想定して「緊急時対応策」を 練っているとした。発言を受け、英国の政治的、経済的先行き不透明感が漂った。ブルックス・マクドナル ドで投資部門のディレクターを務めるエドワード・パーク氏は「ブレグジットの条件がどうなるかまだ分か らない中で、ポンドは乱高下しており、結果としてFT100種も不安定だ。海外投資家がより慎重になっ ている」と述べた。 建材のファーガソンは4.0%上昇した。通期利益が増えたほか、5億ポンドの自社株買い計 画を発表したことが好感された。 スーパー大手のセインズベリーは3.3%上昇した。ベレンバーグが投資判断を開始し、「買 い」と評価した。小売業界の競争が激化しコスト圧力が高まる中で、小売株の中で最も好ましい銘柄だとし た。ベレンバーグのアナリストらは「セインズベリー株は同業他社と比べて15-20%割安に取引されて いる。既存店の売り上げのペースが加速すれば投資判断を改めるかもしれない」とした。 翌日に中間決算発表を控える同業のテスコは1.8%上昇した。ETXキャピタルのニール・ ウィルソン氏は「投資家は配当が再開されることを期待している。ただ株主に対するいかなる還元も限定的 だろう」とした。 ロンドン株式市場: <欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。前日に売り込まれたスペイン株の値下がりが落ち着いたほ か、金融株が値上がりした。 ドイツ株式市場はこの日、統一記念日の祝日で休場だった。 スペインのIBEX指数は横ばいだった。スペイン北東部カタルーニャ州で独立の賛否を問う 住民投票が1日に実施された。スペインの中央政府は、住民投票は憲法違反で無効だとしている。州政府と 中央政府は次の手段を慎重に検討しているもようだ。 前日に大幅安となったカタルーニャ州に本社を置くスペインの銀行サバデルとカイシャバン クは0.1%と1.6%持ち直した。 一方、スペインの公益企業イベルドローラは1.3%下落した。JPモルガンが投資判断を「 ニュートラル」に引き下げたことが嫌気された。カタルーニャ州における資産は非常に少ないものの、スペ インの政治的先行き不透明感が逆境の一つとなるとの見方を示した。 JPモルガンのアナリスト、ハビエル・ガリド氏は「カタルーニャ州との対立はスペインの政治に先行 き不透明感を与える。選挙の時期についても不透明感が出てくるため、規制面の決断やマクロ経済の見通し にも影響するだろう」とした。 スペインの送電会社レッド・エレクトリカは0.9%安。こちらもJPモルガンが投資判断を 「ニュートラル」へ引き下げた。スペインの政治的リスクを判断する上でレッド・エレクトリカが公益株の 指標として一番適している」とした。 欧州株式市場: <ユーロ圏債券> スペイン10年債利回りが続伸し、3カ月ぶりの高水準に迫った。スペイン北東部 カタルーニャ自治州で実施された独立を巡る住民投票を受け、カタルーニャと中央政府との緊張が高まって いることが背景。 カタルーニャでは、スペイン中央政府が住民投票を阻止するために警官隊を投入するなどの妨害があっ たとして、中央政府に対する大規模な抗議活動が行われている。 スペイン10年債利回りは5ベーシスポイント(bp)上昇し、7月10日以来の高水 準となる1.74%をつけた。同利回りは前日も上昇しており、10年物の独・スペイン債 利回り格差は126bpと、6月初旬以来の水準に拡大した。 スペイン債の保証コストも上昇し、5カ月ぶりの高水準をつけた。 ラボバンクのストラテジスト、リチャード・マグワイヤ氏は、カタルーニャ情勢がスペインの長期信用 格付けへのリスクになるとし、現政権の余命に疑問符がつく可能性があるとの見方を示した。 一方、ミズホのユーロ圏金利戦略主任のピーター・チャットウェル氏は、カタルーニャの問題は「スペ インの問題であり、ユーロ圏全体に対する実存的リスクではない」と指摘した。 他の大半のユーロ圏債利回りは1-2bp上昇。堅調な米指標を踏まえ、連邦準備理事会(FRB)が 年内に追加利上げを実施するとの観測が強まったことが背景にある。 ユーロ圏金融・債券市場:
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