北宋時代の椀が42億円、中国陶磁器では史上最高額で落札

北宋時代の椀が42億円、中国陶磁器では史上最高額で落札
 10月3日、競売会社サザビーズが香港で行った競売で、中国の北宋(960─1127年)時代に作られた直径13センチの青磁の筆洗い用椀「北宋汝窯天青釉洗」が、中国陶磁器としては史上最高の2億9430万香港ドル(約42億5000万円)で落札された(2017年 ロイター/Bobby Yip)
[香港 3日 ロイター] - 競売会社サザビーズが香港で3日行った競売で、中国の北宋(960─1127年)時代に作られた直径13センチの青磁の筆洗い用椀「北宋汝窯天青釉洗」が、中国陶磁器としては史上最高の2億9430万香港ドル(約42億5000万円)で落札された。
これまでの記録は、やはりサザビーズが香港で行った競売で、2014年に落札された明朝時代の酒碗の2億8120万香港ドル。
今回落札された椀は汝州市の窯で焼かれたもので、河南省で青磁が生産された期間がわずか20年あまりだったことから、極めて希少となっている。現在は、世界で4点の個人所有が分かっているのみという。
競売では、開始20分で匿名のバイヤーが落札した。サザビーズは、落札者の国籍を明らかにしていない。

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