米国がFTAに強い関心示した記憶はない=経済対話で麻生副総理

米国がFTAに強い関心示した記憶はない=経済対話で麻生副総理
 10月20日、麻生太郎副総理兼財務相はの閣議後会見で、第2回の日米経済対話で米国が自由貿易協定(FTA)に強い関心を示したとされることに関し、「記憶はない。1回か2回、(FTAについて)発言があったという程度だ」と述べた。写真は5月にイタリアで撮影(2017年 ロイター/Alessandro Bianchi)
[東京 20日 ロイター] - 麻生太郎副総理兼財務相は20日の閣議後会見で、第2回の日米経済対話で米国が自由貿易協定(FTA)に強い関心を示したとされることに関し、「記憶はない。1回か2回、(FTAについて)発言があったという程度だ」と述べた。その上で、「米国が環太平洋連携協定(TPP)に入った方が米国の国益にも資する」と強調した。
日本政府筋は経済対話後に、米国がFTAに「強い関心」を示したと説明していたが、麻生氏はこれを否定した格好だ。
一方、企業の内部留保に課税する案については「二重課税になるので難しい」と重ねて表明。「そのお金が設備投資や賃金に回るよう考えていく必要がある」と述べた。

梅川崇

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