トランプ米大統領、イラン核合意巡る決定を8日発表

[ワシントン/アンカラ 7日 ロイター] - トランプ米大統領は7日、イラン核合意からの離脱の是非に関する決定を8日1800GMT(日本時間9日午前3時)に発表すると、ツイッターで明らかにした。
トランプ大統領は、イランと欧米など関係6カ国による2015年の核合意には欠陥があると不満を示しており、欧州の関係国が合意を修正しなければ離脱する可能性をほのめかしている。
ある米政府高官は、欧州の同盟国はトランプ大統領が指摘した核合意の「欠陥」を是正する方向にかなり動いてはいるが、トランプ大統領に合意維持を決意させるのに十分かどうかは分からない、と指摘した。
トランプ米大統領は核合意について、イランによる弾道ミサイル開発に触れていないこと、イラン核施設に対する国際査察の条件、および一定期間後に核開発の制限を解除する「サンセット条項」を問題視している。
 5月7日、トランプ米大統領は、イラン核合意からの離脱の是非に関する決定を8日1800GMT(日本時間9日午前3時)に発表すると、ツイッターで明らかにした。写真はクリーブランドで税制改革についての討論会に参加する同大統領。5日撮影(2018年 ロイター/Aaron Bernstein)
欧州の外交筋は、トランプ大統領は合意から離脱する公算が大きいとみている。ある外交関係者は「今後数日間で情勢が変化しなければ、大統領は離脱を決めるだろう」とし、合意維持の可能性は「極めて低い」と述べた。
欧州諸国の指導者は、トランプ大統領が核合意から離脱すれば西欧と米国の同盟関係への打撃になると警告。合意維持を強く求めている。
イランは合意見直しを拒否しており、米国が離脱を選択した場合には報復するとしているが、報復の具体的な内容は明らかにしていない。
*内容を追加しました。

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