米金融・債券市場=ほぼ変わらず、日銀政策決定会合控え慎重な取引

    [ニューヨーク 30日 ロイター] - 
                           米東部時間          価格      利回り  コード
 30年債(指標銘柄)        16時24分     100*11.00     3.1071%             
                         前営業日終値     100*23.00     3.0880%               
 10年債(指標銘柄)         16時06分      99*05.00     2.9747%             
                         前営業日終値      99*08.50     2.9620%               
 5年債(指標銘柄)          16時24分      99*17.00     2.8512%            
                         前営業日終値      99*17.75     2.8460%               
 2年債(指標銘柄)          16時21分      99*29.50     2.6654%            
                         前営業日終値      99*28.75     2.6770%               
                               清算値      前日終値  コード
 Tボンド先物9月限          142*20.00     142*30.00        
 Tノート先物9月限          119*12.00     119*14.00        
    
    米金融・債券市場では、国債利回りがほぼ変わらず。日銀の金融政策決定会合の結果
を控え、慎重な取引となった。
    日銀はこの日、指定した利回りで国債を無制限に買い入れる「指し値オペ」を通告。
応札額は1兆6400億円(147億7000万ドル)と、オペ導入以来最大規模となっ
た。
    日銀の金融市場局は「このところの長期金利の動きを踏まえ、10年物国債金利の操
作目標をゼロ%程度とする金融市場調節方針をしっかり実現するよう実施した」とのコメ
ントを出した。
    DRWトレーディングの市場ストラテジスト、ルー・ブライエン氏は「今週はイベン
トが目白押しだ。誰もが日銀や米連邦公開市場委員会(FOMC)前に大きな動きに出る
ことには消極的だ」と述べた。
    日銀が金融引き締めに動けば、日本国債利回りは上昇し、高利回りを求める日本の投
資家が代替投資先として選好してきた米債利回りも押し上げられることになる。
    指標の米10年債利回りは一時2.99%と、6月13日以来の高水準
を付けた。その後は2.98%と、前営業日から約2ベーシスポイント(bp)上回る水
準で推移した。
    2年債利回りはほぼ変わらずの2.67%。
    30年債利回りは1bp超上昇し、3.11%。
    今週は日銀のほか、米連邦準備理事会(FRB)が8月1日までの2日間の日程でF
OMCを開く。さらに2日には、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が金融政策委
員会(MPC)を開催する。
    CMEグループのフェドウォッチによると、市場に織り込まれた8月FOMCでの利
上げの確率はわずか3%。前週発表れた強弱入り混じる第2・四半期国内総生産(GDP
)統計の結果をFRBがどう精査するかが注目される。また、パウエルFRB議長がFO
MC声明の文言を修正するかにも関心が集まる。


    
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