小泉元首相「近い将来に原発ゼロは必ず実現」

小泉元首相「近い将来に原発ゼロは必ず実現」
 3月7日、小泉純一郎元首相は、外国特派員協会で会見し、「与野党一緒に協力できる原発ゼロ政策を推進する」とし、「近い将来、原発ゼロは必ず実現すると思う」と述べた(2018年 ロイター/Issei Kato)
[東京 7日 ロイター] - 小泉純一郎元首相は7日、外国特派員協会で会見し、「与野党一緒に協力できる原発ゼロ政策を推進する」とし、「近い将来、原発ゼロは必ず実現すると思う」と述べた。
小泉氏が顧問を務める市民団体「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟(原自連)」は1月、原発の即時停止、再稼働停止などを求める原発ゼロ基本法案の骨子を発表し、野党と連携して今国会の提出を目指している。
小泉氏は、原発をなくす方法として「自民党の首相が原発ゼロでいくと言えば、自民党の議員はがらっと変わり、ほとんどの議員が賛成にまわる」との考えを示し、首相が識者を集めて対策を検討させれば、「日本はかなり速い速度で原発ゼロでも自然エネルギーで経済発展する体制を作ることができる」と語った。
また2011年3月11日の東日本大震災以来、日本の原発はほとんど動いていないが、電力不足による停電は一度も起こっていないと指摘し、「原発ゼロでもやっていけることは証明されている」と主張した。
一方、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長と安倍晋三首相が会談する可能性について聞かれ「安倍首相は、会う気はあると思う。金委員長に会う気があれば会うだろう。相手次第だ」との見方を示した。
韓国と北朝鮮が4月末に首脳会談を行うことに関連し、「世界が経済制裁で圧力をかけたから金委員長は話し合いに乗ってきた。圧力が成功したと思っている」と分析した。

宮崎亜巳

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