米金融・債券市場=長短スプレッドのフラット化継続、個人消費支出が予想割れ
[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘柄) 17時05分 102*21.00 2.9898% 前営業日終値 102*28.00 2.9790% 10年債(指標銘柄) 17時04分 100*04.00 2.8601% 前営業日終値 100*07.50 2.8470% 5年債(指標銘柄) 16時59分 99*15.00 2.7395% 前営業日終値 99*17.00 2.7260% 2年債(指標銘柄) 16時59分 99*30.00 2.5323% 前営業日終値 99*30.75 2.5200% 清算値 前日終値 コード Tボンド先物9月限 145*00.00 144*31.00 Tノート先物9月限 120*06.00 120*06.00 米金融・債券市場では、長期債利回りが低下し、2007年以来の小幅な水準となっ ている短期債との利回り格差がさらに縮まった。5月の個人消費支出が市場予想を下回っ たことを受けた。 商務省が29日発表した5月の個人消費支出(PCE)価格指数によると、個人消費 支出は前月比0.2%増と、市場予想の0.4%増を下回った。4月も当初発表の0.6 %増から0.5%増へ下方改定された。 一方、米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安としている変動の大きい食品とエネ ルギーを除いたコア指数は2.0%上昇し、12年4月以来の大幅な伸び。6年ぶりにF RBの物価目標である2%に届いた。 BMOキャピタルマーケッツ(ニューヨーク)の米金利戦略部部長、イアン・リンゲ ン氏は「コアPCEは前年比で2%水準に戻ったが、税制改革の支出効果は結実している ように見えず、FRBが少なくともあと数回利上げする方針であるものの、イールドカー ブはフラット化が続いている」と指摘した。 米10年債は4/32高で利回りは2.833%に低下。前日は5月 31日以来の2.822%を付けていた。 2年債と10年債の利回り格差は30ベーシスポイント(bp)で、2007年以来 の低水準を更新した。 複数の関係者によると、欧州中央銀行(ECB)は、量的緩和を年内で終了した後、 借り入れコストを低水準に維持するため、来年以降の再投資でより長期の債券を購入する ことを検討している。これにより、米欧市場でイールドカーブのフラット化圧力が強まる 可能性がある。 次に発表される米主要経済指標は来週の6月雇用統計。また、FRBは6月の連邦公 開市場委員会(FOMC)の議事要旨を7月5日に公表する。 <ドル・スワップ・スプレッド> LAST Change U.S. 2-year dollar swap spread 26.25 (+0.25) U.S. 3-year dollar swap spread 23.50 (+0.25) U.S. 5-year dollar swap spread 14.75 (+0.25) U.S. 10-year dollar swap spread 7.00 (unch) U.S. 30-year dollar swap spread -6.00 (-0.25) (い)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」