北朝鮮非核化は今のところ計画通り=河野外相

北朝鮮非核化は今のところ計画通り=河野外相
 7月3日、河野太郎外相(写真)は都内で開かれた講演会で、北朝鮮の核・ミサイルを巡る米国との交渉について、米国が軍事行動を選択する可能性もゼロではないものの、現時点では計画通り平和裏に進んでいくとの見解を示した。ジュネーブで4月撮影(2018年 ロイター/Denis Balibouse)
[東京 3日 ロイター] - 河野太郎外相は3日都内で開かれた講演会で、北朝鮮の核・ミサイルを巡る米国との交渉について、米国が軍事行動を選択する可能性もゼロではないものの、現時点では計画通り平和裏に進んでいくとの見解を示した。会場からの質問の答える形で発言した。
河野外相は、今後期待される北朝鮮の非核化計画(プランA)が順調に進展しない場合、米国の他の選択肢について、日本政府が事前に協議しているかを問われた。
河野氏は、プランAからZなどのさまざまな選択肢のなかで、「プランZというのは多分相当な破壊を伴うものだから、どの国も(実現して欲しく)ないと思っている。しかしトランプ大統領ならプランZを選択する可能性はゼロでないという状況なのだろう」と述べ、米国側に軍事オプションがあることを認めた。その上で「今のところプランAで進んでいる」と述べ、予定通り平和裏に非核化は進展しつつあるとの認識を示した。
河野外相によると、1月にカナダ・バンクーバーで開催された北朝鮮を巡る外相会合で、当時のティラーソン米国務長官は「外務大臣で集まって解決できなければ、次は防衛大臣が集まって会合することになるが、それは世界のどこにとっても望ましいことではない」と語った。

竹本能文

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