米国株はネットフリックス急伸でおおむね上昇、ダウ横ばい

［ニューヨーク　２３日　ロイター］ - 米国株式市場はおおむね上昇して終了。第４・四半期決算が好調だった米動画配信大手ネットフリックスの急伸を受け、Ｓ＆Ｐ総合５００種<.SPX>とナスダック総合指数<.IXIC>が上昇して引けた。

一方、ダウ工業株３０種<.DJI>は、米医薬品・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン（Ｊ＆Ｊ）と米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル（Ｐ＆Ｇ）の下げが重しとなり、ほぼ横ばいとなった。

ネットフリックスは一時２５７．７１ドルをつけ、最高値を更新。終値は９．９８％高の２５０．２９ドルだった。時価総額は前日、初めて１０００億ドルを突破した。同社の２０１７年第４・四半期決算は、全世界の契約者数が８３３万人増となり、市場予想を２００万人上回る伸びとなった。

フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、アップル、ネットフリックス、アルファベット傘下のグーグルを総称したいわゆる「ＦＡＡＮＧ」銘柄は、ネットフリックス以外も堅調だった。

米損害保険大手トラベラーズは４．９６％上昇し、ダウを下支えした。第４・四半期決算で、利益と収入がともに市場予想を上回ったことが好感された。

一方、Ｊ＆Ｊは４．２６％安。第４・四半期決算が米税制改革に絡む１３６億ドルの費用計上に伴い赤字となったことや、同社の関節リウマチ薬「レミケード」の特許を無効とする控訴裁判所の判断が嫌気された。

Ｐ＆Ｇは３．０９％安。第２・四半期（２０１７年１０－１２月）決算は米税制改革関連費用などで、６８％減益となった。

米政府は２２日、太陽光パネルや洗濯機に対し、緊急輸入制限（セーフガード）を発動すると発表した。これを受け、米家電大手ワールプールは３．２０％高、米太陽光パネル関連銘柄も上昇し、リアル・グッズ・ソーラーは３３．０４％高、サンワークスは１０．７１％高。

米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズは０．４３％安。第４・四半期決算は、契約者数増を追い風に売上高が市場予想を上回ったものの、税制改革の影響を除いた１株利益は予想に届かなかった。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を１．６０対１の比率で上回った。ナスダックでは１．２８対１で値上がり銘柄数が多かった。

Ｓ＆Ｐ総合５００種構成銘柄をみると、１３５銘柄が５２週高値を更新し、１銘柄が安値を更新。ナスダック総合構成銘柄では２３２銘柄が新高値をつけ、１６銘柄が新安値を付けた。

米取引所の合算出来高は６７億８０００万株。直近２０営業日の平均は６３億８０００万株。

終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株３０種 26210.81 -3.79 -0.01 26214.87 26246.19 26143.90 <.DJI>

前営業日終値 26214.60

ナスダック総合 7460.29 +52.26 +0.71 7424.95 7465.39 7423.18 <.IXIC>

前営業日終値 7408.03

Ｓ＆Ｐ総合５００種 2839.13 +6.16 +0.22 2835.05 2842.24 2830.59 <.SPX>

前営業日終値 2832.97

ダウ輸送株２０種 11344.55 -13.04 -0.11 <.DJT>

ダウ公共株１５種 691.81 +6.95 +1.01 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1392.86 +10.45 +0.76 <.SOX>

ＶＩＸ指数 11.10 +0.07 +0.63 <.VIX>

Ｓ＆Ｐ一般消費財 857.29 +7.29 +0.86 <.SPLRCD>

Ｓ＆Ｐ素材 395.69 -0.11 -0.03 <.SPLRCM>

Ｓ＆Ｐ工業 671.63 +0.94 +0.14 <.SPLRCI>

Ｓ＆Ｐ主要消費財 600.89 -1.80 -0.30 <.SPLRCS>

Ｓ＆Ｐ金融 494.83 +0.21 +0.04 <.SPSY>

Ｓ＆Ｐ不動産 199.44 +2.90 +1.47 <.SPLRCR>

Ｓ＆Ｐエネルギー 575.64 -0.88 -0.15 <.SPNY>

Ｓ＆Ｐヘルスケア 1024.50 -5.33 -0.52 <.SPXHC>

Ｓ＆Ｐ電気通信サービス 163.07 -1.92 -1.16 <.SPLRCL>

Ｓ＆Ｐ情報技術 1198.14 +7.63 +0.64 <.SPLRCT>

Ｓ＆Ｐ公益事業 256.58 +2.43 +0.96 <.SPLRCU>

ＮＹＳＥ出来高 7.93億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 24035 - 85 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物3月限 円建て 24010 - 110 大阪比 <0#NIY:>