欧州版IMF、各国が監視なら設立支持=メルケル独首相

[ベルリン 18日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は欧州版の国際通貨基金(IMF)である欧州通貨基金(EMF)の設立について、各国政府の十分な監視が保証されれば支持する考えを示した。
17日の保守系議員との会合での発言を参加者が明らかにした。
メルケル氏は欧州連合(EU)条約を改正し、EMFをEU法に組み入れるべきとの見解を示した。ただ、条約変更がEMF設立の条件とはしていないという。
また国際通貨基金(IMF)と同様にEMFも融資の際には厳しい条件を付けるべきと主張した。
ドイツの保守派はEMFが欧州委員会の管轄下に入り、ドイツ国民の税金が財政規律の緩い国の救済に使われることや、支援の決定でドイツが拒否権を失うことを懸念している。
このほか、ユーロ圏の金融行政を統合する「銀行同盟」の創設が優先事項だと述べたほか、欧州の難民制度や外交・防衛政策などの改革が必要と指摘した。
メルケル氏は19日にフランスのマクロン大統領とベルリンで会談する。財政危機に陥った国を支援するユーロ圏の「欧州安定メカニズム(ESM)」をEMFに衣替えする構想をマクロン氏も支持している。

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