シドニー株式市場・引け=下落、米中貿易摩擦悪化を懸念

    [31日 ロイター] - 
 豪                           終値    前日比       %       始値       高値       安値
 S&P/ASX200        6,319.500  - 32.300   - 0.51   6,351.80  6,355.200  6,319.500
 指数                                                                         
 前営業日終値             6,351.800                                                    
    シドニー株式市場は下落して引けた。投資家が米中貿易摩擦の激化を懸念し、前日に
TPGテレコムと英ボーダフォンの豪子会社との合併合意を受けて上昇した通信株に売り
を出した。
    S&P/ASX200指数は週間では1.2%上昇。
    通信株の下げが特にきつかった。豪通信大手TPGテレコムと英ボーダフォ
ンの豪子会社ハチソン・テレコミュニケーションズ(オーストラリア)が合併に
合意し、業界3位の新会社が誕生するとの報道を受けて、通信株は前日は上昇した。
    TPGは7%余り下落。ハチソンは25%超急落した。
    前日に上昇した通信大手テルストラは4%安。豪競争・消費者委員会(AC
CC)は、テルストラの銅線固定通信網について調査を開始する。
    米ブルームバーグは、トランプ米大統領が一般からの意見募集期間が来週終了した後
速やかに、中国からの輸入品2000億ドルに新たに貿易制裁関税を発動する構えだと報
じた。
    トランプ氏からの新たな一撃を受けてコモディティ(商品)相場が下落し、素材株を
圧迫。豪金属・鉱業株指数は1.7%安。
    唯一、幾分値上がりしたのはヘルスケア株。輸出や海外事業への依存度が高いヘルス
ケア業界の株価は、豪ドル安に支えられた。
    プライマリー・ヘルスケアとラムゼイ・ヘルスケアは特に上昇し、
それぞれ3%高と2.2%高。

    
 (取引時間中のリポートの表は最新の数値です。文章とは一致しない場合があります)
 
 

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