ハリケーン「フローレンス」対策、出費惜しまず=トランプ米大統領

ハリケーン「フローレンス」対策、出費惜しまず=トランプ米大統領
 9月11日、トランプ米大統領は、大型ハリケーン「フローレンス」への対策に出費を惜しまない考えを示した。フローレンスは14日、サウスカロライナ州境に近いノースカロライナ州に上陸する見通し。ハリケーン「フローレンス」への対策を話し合う同大統領。ワシントンで撮影(2018年 ロイター/Leah Millis)
[ワシントン 11日 ロイター] - トランプ米大統領は11日、大型ハリケーン「フローレンス」への対策に出費を惜しまない考えを示した。フローレンスは14日、サウスカロライナ州境に近いノースカロライナ州に上陸する見通し。[nL3N1VX4QF]
トランプ大統領はホワイトハウスで主任補佐官や連邦政府の防災担当者らと会い、会見で「費用はいくらかかろうとも支払うつもりだ」と述べた。
さらに、被害が予想される地域の住民に対しては、今回のハリケーンが東海岸で数十年ぶりの規模になるとの専門家の予測を示した上で、「恐らく全員が避難すべきだ」と述べ、「沿岸部は非常に、非常に悪い状態になるだろう」と付け加えた。
トランプ大統領は、2017年に米自治領プエルトリコで死者3000人を出したとみられるハリケーン「マリア」への対応を批判された経緯があり、今回は「完全に準備ができている」と主張した。
予報によると、上陸時のハリケーンは時速215キロメートルに達する見込み。すでに100万人が避難を指示されている。
連邦緊急事態管理局(FEMA)のブロック・ロング局長は会見で、影響が予想される地域の住民は脅威を過小評価すべきでないと警告。「非常に破壊的な暴風になる可能性がある」とし、「影響は数週間続くだろう。沿岸部から避難してほしい。内陸部でも洪水の危険性がある」と述べた。
米国立ハリケーン・センター(NHC)によると、フローレンスは5段階中2番目に強い「カテゴリー4」で、2030GMT(日本時間12日午前5時30分)時点でノースカロライナ州南端ケープフィアーの南東1260キロ付近を進行している。

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