米国株は上昇、堅調な企業決算好感

米国株は上昇、堅調な企業決算好感
 8月6日、米国株式市場は、バークシャー・ハザウェイなどの堅調な企業決算が好感され、上昇して終了した。写真はNY証券取引所のトレーダー、7月撮影(2018年 ロイター/Lucas Jackson)
[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国株式市場は、バークシャー・ハザウェイなどの堅調な企業決算が好感され、上昇して終了した。フェイスブックが新たなサービスを計画しているとの報道で買われたことも貢献した。
S&P500は1月26日に付けた過去最高値に迫り、現在の調整局面が始まって以降初めて最高値まで1%ポイント以内の水準で引けた。
堅調な企業決算が材料視され、中国やイランと米国との緊張を巡る懸念を打ち消した。
クレセット・ウェルス・アドバイザーズの最高投資責任者、ジャック・アルビン氏は「決算のニュースが強く、投資家の関心を集めてきたが、決算シーズンが終わりに向かうにつれ、市場は地政学的材料などに反応しがちになる」と述べ、例えばイランとの対立などが株価を圧迫する可能性があるとの見方を示した。
イランのロウハニ大統領は6日、トランプ米大統領による会談の提案を退ける姿勢を示した。米国はイラン核合意からの離脱に伴う制裁猶予が期限切れとなることを受け週内に一部の制裁措置を復活させる方針を示している。
この日はS&P500の主要11セクター中9セクターが上昇。金融株ではバークシャーが67%の営業増益を好感して2.3%高となった。
ハイテク株ではフェイスブックが4.4%上昇。ユーザーへの新たなサービス提供に向けた取り組みの一環として大手米銀に顧客情報の共有を求めたとの報道が材料視された。
投資家の不安心理の目安とされるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)は0.37%低下の11.27と、終値ベースで1月下旬以来の低水準となった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.47対1の比率で上回った。ナスダックでも1.61対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は59億5000万株。直近20営業日の平均は62億9000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 25502.18 +39.60 +0.16 25437.43 25540.0 25381.3 <.DJI>
2 8
前営業日終値 25462.58
ナスダック総合 7859.68 +47.66 +0.61 7809.54 7859.68 7801.88 <.IXIC>
前営業日終値 7812.02
S&P総合500種 2850.40 +10.05 +0.35 2840.29 2853.29 2835.98 <.SPX>
前営業日終値 2840.35
ダウ輸送株20種 11161.35 +64.38 +0.58 <.DJT>
ダウ公共株15種 730.17 +1.36 +0.19 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1389.22 +7.58 +0.55 <.SOX>
VIX指数 11.26 -0.38 -3.26 <.VIX>
S&P一般消費財 895.72 +5.99 +0.67 <.SPLRCD>
S&P素材 371.64 +0.38 +0.10 <.SPLRCM>
S&P工業 637.76 +0.78 +0.12 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 557.46 +0.33 +0.06 <.SPLRCS>
S&P金融 468.48 +1.99 +0.43 <.SPSY>
S&P不動産 206.38 -0.49 -0.24 <.SPLRCREC
>
S&Pエネルギー 557.93 +1.87 +0.34 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1039.95 +1.47 +0.14 <.SPXHC>
S&P電気通信サービス 151.03 -0.13 -0.09 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1284.60 +7.55 +0.59 <.SPLRCT>
S&P公益事業 270.39 +0.34 +0.13 <.SPLRCU>
NYSE出来高 6.74億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 22545 + 55 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 22540 + 50 大阪比 <0#NIY:>

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