米金融・債券市場=利回り低下、日銀政策据え置き受けた日本国債に追随
[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘 15時35分 96*31.50 2.9017% 柄) 前営業日終値 96*16.00 2.9270% 10年債(指標銘柄 15時35分 96*25.50 2.6223% ) 前営業日終値 96*14.50 2.6630% 5年債(指標銘柄 15時36分 98*20.25 2.4205% ) 前営業日終値 98*14.25 2.4610% 2年債(指標銘柄 14時13分 99*21.75 2.0445% ) 前営業日終値 99*20.00 2.0730% 清算値 前日終値 コード Tボンド先物3月限 149*07.00 148*22.00 Tノート先物3月限 122*13.50 122*03.00 米金融・債券市場では薄商いのなか国債利回りが低下し、10年債利回りが5営業日 ぶりに低下したほか、30年債利回りは一時1週間ぶりの低水準をつけた。日銀が23日 まで開いた金融政策決定会合で現行政策の維持を決定したことを受けた日本国債の利回り の動きに追随した。 黒田日銀総裁は記者会見で物価は「2%の目標になお距離がある」として、大規模な 金融緩和を縮小する「出口対応の局面に至っていない」と指摘。現在の大規模な金融緩和 を継続する姿勢を改めて強調した。これを受け日本国債利回りは低下し、10年債利回りは0.070%を付けた。 ソシエテ・ジェネラル(ニューヨーク)の米金利戦略部門責任者、スバドラ・ラジャ ッパ氏は「米国債の価格上昇は国外での動きを反映したもの、特に日銀の政策は緩和的に 維持するとの方針表明が大きく作用している」と指摘。週内に欧州中央銀行(ECB)理 事会、来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、向こう2週間は各国中銀の動き がなお焦点になると述べた。 終盤の取引で米10年債利回りは2.627%。前日終盤は2.663% だった。米30年債利回りは一時2.879%と、1週間ぶりの低水準を付 けた後、終盤の取引では2.907%となっている。米2年債も低下し、終盤 の取引で2.048%。 米財務省が行った260億ドルの2年債入札は堅調な需要を集め、応札倍率は3.2 2倍と、2015年9月以来の高水準となったほか、最高落札利回りは2.066%と、 2008年9月以来の高水準となった。 ただBMOキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、アーロ ン・コリ氏は「利回りは高くなっているが、現時点で2年債を保有することに勝算がある かは疑問だ」としている。 <ドル・スワップ・スプレッド> DOLLAR SWAP SPREADS Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 20.00 0.00 U.S. 3-year dollar swap spread 18.75 -0.75 U.S. 5-year dollar swap spread 6.00 -1.00 U.S. 10-year dollar swap spread 2.00 -2.25 U.S. 30-year dollar swap spread -14.50 -3.00 (い)
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