テスラ株空売り、月初から20億ドルの含み損

テスラ株空売り、月初から20億ドルの含み損
 6月12日、米電気自動車大手テスラの株価が今月に入って急上昇したことで、同株の空売りが月初からこれまでに20億9000万ドルの含み損を抱えたことが、分析会社S3パートナーズのデータで明らかになった。写真はテスラのロゴ。昨年12月にニューヨークで撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米電気自動車大手テスラの株価が今月に入って急上昇したことで、同株の空売りが月初からこれまでに20億9000万ドルの含み損を抱えたことが、分析会社S3パートナーズのデータで明らかになった。
テスラ株は量産車「モデル3」の生産目標が達成できるとの期待から月初来で20.5%も上昇しており、2014年8月以来で最大の月間上昇率を記録しそうな勢いだ。
S3によると、テスラ株の売り建玉は126億ドルと、浮動株の30%近くを占めている。
S3の調査責任者アイホー・デュサニウスキー氏は「1カ月で20億ドルもの損失は、私が見てきた中でも最大級だ」と述べた。
S3のデータによると、空売り筋があわてて買い戻すことで株価上昇に拍車がかかる「踏み上げ」は今のところ起こっていない。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab