独経済成長率、18年は2.2%に加速見通し=商工会議所

18年の独経済成長率、2.2%に加速見通し=商工会議所
 10月19日、ドイツ商工会議所(DIHK)は、2017年の独経済成長率見通しを2.0%とし、従来の1.8%から引き上げた。また18年は2.2%へと加速する見通しを示した。写真はザルツギッターの製鉄会社で2012年3月撮影(2017年 ロイター/Fabian Bimmer)
[ベルリン 19日 ロイター] - ドイツ商工会議所(DIHK)は19日、2017年の独経済成長率見通しを2.0%とし、従来の1.8%から引き上げた。また18年は2.2%へと加速する見通しを示した。
DIHKは「独経済はフル回転している」と指摘。景気回復は堅調な国内需要と好調な輸出によって支えられているとし、「投資も経済成長を促している」との見方を示した。
DIHKが今秋、2万7000の会員を対象に実施した調査によると、足元の事業環境が良好と答えた企業は51%に上り、過去最高を記録。平均並みと答えた企業は43%、悪いと答えた企業は6%だった。
事業環境が今後改善すると見込む企業は25%、現状維持は64%、悪化は11%だった。
今後懸念される最大の要因として、ほとんどの企業が技能労働者の不足と人件費の上昇を挙げた。
DIHKのマネジング・ディレクター、マルティン・バンスレーベン氏は、DIHKの予測が英国による欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉において担当者がある程度対応するという仮定に基づいていると言及。ブレグジット交渉の決裂がドイツの経済好転を阻害する可能性があるかとの問いには「経済回復が止まることはないだろうが、政治上では非常に悪い兆候となり得る」と述べた。
*内容を追加しました。

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