ヒマラヤの雪男「イエティ」の標本、遺伝子分析でクマと判明

ヒマラヤの雪男「イエティ」の標本、遺伝子分析でクマと判明
 11月28日、米科学者らの研究チームが、ヒマラヤに住む雪男との伝説のある「イエティ」から採取したとされる標本の遺伝子を調べたところ、クマや犬のものだったことが分かった。写真は2016年10月にNYでのイエティ関連イベントで撮影(2017年 ロイター/Brendan McDermid)
[ワシントン 28日 ロイター] - 米科学者らの研究チームが、ヒマラヤに住む雪男との伝説のある「イエティ」から採取したとされる標本の遺伝子を調べたところ、クマや犬のものだったことが分かった。調査結果は、英学術専門誌「英国王立協会紀要」に掲載された。
調査では、博物館や個人収集家がイエティのものとして所有している骨や歯、皮膚、毛髪、糞便の標本9点の遺伝子を分析。8点については、ツキノワグマ、ヒマラヤヒグマ、またはウマグマのいずれかのものだったと判明した。1点は、犬のものだった。
米ニューヨーク州立大学バッファロー校とシンガポールの南洋理工大学の生物学者で、調査を率いたシャーロット・リンドクビスト氏は「この結果は、イエティ伝説の生物学的な根拠が、今日同地域に生息するクマと関連があることを強く示唆している」と述べた。

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