米国株は小幅続伸、連休や対中関税発動控え神経質な展開

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国株式市場は小幅続伸で終了。しかし、3連休を控え商いは薄く、新たな対中制裁関税の発動が間近に迫る中、神経質な展開となった。
S&P総合500<.SPX>は週間で6月以来の高い伸びを記録。しかし、米中貿易摩擦の激化や米長短金利の逆転を背景にリスク選好度が低下する中、月間では5月以来の大幅安となった。
週明け9月1日はレーバーデーの祝日で休場。また、トランプ大統領が発表した対中関税の一部が米東部時間9月1日午前0時01分(日本時間午前9時01分)に発動される。
パー・スターリング・キャピタル・マネジメントのディレクター、ロバート・フィップス氏は「関税発動を背景にかなりの不透明感が漂う中、市場では3連休に向けて守りの姿勢が強まった」と指摘。「現在、そして年内、すべてが貿易問題の動向に左右される可能性がある」と述べた。
朝方発表された米指標は強弱まちまち。7月の個人消費支出は前月比0.6%増と、市場予想を上回った。一方、米ミシガン大学が発表した8月の消費者信頼感指数・確報値は89.8と、速報値の92.1から下方修正され、2016年10月以来の低水準となった。単月の低下としても、12年12月以来の大きさとなった。
S&P一般消費財<.SPLRCD>の下げがきつかった。通期利益見通しの下方修正が嫌気された美容品小売アルタ・ビューティーが29.6%急落し、全体を圧迫した。
一方、四半期決算が好調だった食品大手キャンベル・スープは3.9%上昇した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.38対1の比率で上回った。ナスダックは1.05対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は57億7000万株。直近20営業日の平均は71万3000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26403.28 +41.03 +0.16 26476.39 26514.62 26295.59 <.DJI>
前営業日終値 26362.25
ナスダック総合 7962.88 -10.51 -0.13 8015.16 8017.91 7914.74 <.IXIC>
前営業日終値 7973.39
S&P総合500種 2926.46 +1.88 +0.06 2937.09 2940.43 2913.32 <.SPX>
前営業日終値 2924.58
ダウ輸送株20種 10126.98 +21.58 +0.21 <.DJT>
30日の米国株式市場は小幅続伸で終了。しかし、3連休を控え商いは薄く、新たな対中制裁関税の発動が間近に迫る中、神経質な展開となった(2019年 ロイター/Andrew Kelly)
ダウ公共株15種 845.52 +0.24 +0.03 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1504.92 +9.10 +0.61 <.SOX>
VIX指数 18.98 +1.10 +6.15 <.VIX>
S&P一般消費財 940.47 -5.30 -0.56 <.SPLRCD>
S&P素材 354.28 +2.36 +0.67 <.SPLRCM>
S&P工業 636.24 +2.76 +0.44 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 621.27 -1.04 -0.17 <.SPLRCS>
S&P金融 445.65 +1.76 +0.40 <.SPSY>
S&P不動産 242.44 +0.22 +0.09 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 422.09 +0.35 +0.08 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1046.74 +1.74 +0.17 <.SPXHC>
S&P通信サービス 166.58 -0.13 -0.08 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1393.25 +0.18 +0.01 <.SPLRCT>
S&P公益事業 315.97 +0.15 +0.05 <.SPLRCU>
NYSE出来高 9.02億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 20665 - 25 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 20655 - 35 大阪比 <0#NIY:>

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