米国株下落、7月米利下げが小幅との見方で

米国株下落、7月米利下げが小幅との見方で
7月19日、米国株式市場は下落。月末のFOMCでの利下げ幅が25bpにとどまる公算との報道を受けた。写真は2014年2月、ニューヨーク証券取引所で撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。30─31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅が25ベーシスポイント(bp)にとどまる公算との報道を受けた。
S&P500は序盤に小幅高で推移していたが、米連邦準備理事会(FRB)の政策に関する米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道を受け、売りが優勢となった。報道によると、FRBに50bpの利下げを実施する用意はないが、世界的な経済成長の鈍化や通商面の不確実性を考慮すると、将来的には追加利下げの可能性があるという。
前日は、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言で大幅利下げへの期待感が高まったことを受け、米国株は上昇。ただ、ニューヨーク連銀は同日、ウィリアムズ総裁の発言はFRBの政策行動を示唆するものではないと説明した。[nL4N24J490]
CMEグループのフェドウオッチによると、金利先物市場が織り込む7月FOMCでの50bp利下げ確率はウィリアムズ総裁の発言を受け前日は71%に急上昇していたが、この日は22.5%まで低下した。
ブライト・トレーディングのマーケッツストラクチャー部門を率いるデニス・ディック氏は、きょうがオプション満期日だったことが報道に対する市場の反応を増幅させた可能性があると述べた。
今週はダウが0.64%安、S&Pが1.23%安、ナスダックが1.19%安となった。
取引序盤には、マイクロソフトの好決算がハイテク株の上昇につながった。ただ買いは一時的で、マイクロソフトの終値は0.1%高となったが、S&P情報技術は0.55%安だった。
ボーイングは4.5%高。737MAXの運航停止に伴う混乱の影響で、第2・四半期決算に49億ドルの税引き後特別損失を計上すると前日に発表したが、アナリストらは最悪の事態を懸念していた投資家に安堵感をもたらしたと指摘した。[nL4N24K38L]
鉄道事業会社カンザス・シティ・サザンは4.6%高。四半期利益が市場予想を上回った。ダウ輸送株20種は0.6%高。
一方、アメリカン・エキスプレス(アメックス)は2.8%安。顧客獲得に向けた特典プログラムの費用がかさみ、今年の事業費が増加すると発表した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.29対1の比率で上回った。ナスダックでも1.51対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は62億5000万株。直近20営業日の平均は65億9000万株。

S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab