中国、米国産大豆数百万トン輸入 米中首脳会談以降=国営テレビ

[北京 28日 ロイター] - 中国国営中央テレビ局(CCTV)は28日、6月末の米中首脳会談以来、米国から中国に数百万トンの大豆が出荷されたと伝えた。ただ、米政府統計が示す輸出量はこれを大幅に下回っている。
中国は、米国の対中関税に対抗し農産品を含む米国からの輸入品に25%の報復関税を導入しており、米国産大豆の対中輸出が大幅に減少していた。
CCTVが中国国家発展改革委員会と商務省の話として報じたところによると、中国側は大豆、綿花、豚肉、ソルガムなどの農産品について今月19日以来、米企業に価格の照会を行っており、その後、多少の買い付けも実施した。「米農産品が妥当な価格で、質が良いのなら、新規購入が今後ある見通しだ」と報じている。
関連する企業はまた、中国関税当局に農産品に対する関税の免除を申請したという。
CCTVはこれらの動きは中国側の、米国からの輸入に積極的な姿勢と、6月末の米中首脳会談での合意を守る意思を示していると報じた。
ただ、米農務省の統計によると、6月28日から7月18日終了週までの期間に米国から中国に出荷された大豆は102万トンにとどまった。同省は今週、直近の統計を公表する見通し。
米中は30日から上海で通商協議を開く。
中国税関総署が27日公表した統計によると、6月の米国産大豆輸入は61万4805トンと前年同月比で2.5%、前月比で37%減少した。
CCTVは、米国は「自国に関する約束の実施や、両国間の経済・貿易協力に適した状況を作り出すため、具体的な措置を取る」必要があると伝えた。

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