米金融・債券市場=債券利回り低下、米中貿易摩擦巡る懸念で
(情報を追加し、表のレートを更新します。) [ニューヨーク 5日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘柄 17時05分 113*05.50 2.2643% ) 前営業日終値 110*07.50 2.3920% 10年債(指標銘柄 17時05分 105*28.50 1.7176% ) 前営業日終値 104*20.00 1.8550% 5年債(指標銘柄) 17時05分 101*02.00 1.5278% 前営業日終値 100*12.25 1.6700% 2年債(指標銘柄) 17時05分 100*10.63 1.5793% 前営業日終値 100*01.75 1.7220% 清算値 前日終値 コード Tボンド先物9月限 160*23.00 158*19.00 Tノート先物9月限 129*27.00 128*27.50 米金融・債券市場では債券利回りが4営業日連続で低下。10年債 利回りは2016年11月以来の低水準となった。米中貿易摩擦の激化 を巡る不安を背景に経済鈍化への懸念が再燃した。 また、10年債利回りはこの日約14ベーシスポイント(bp)、 30年債利回りは13bpそれぞれ低下し、1日の下げとしては昨年5 月29日以来の大きさとなった。 中国人民元が10年超ぶりに1ドル=7元を超える元安となったが 、中国側はこれを容認。また中国商務省は6日、中国企業が米国の農産 品の輸入を停止したことを明らかにした。 RWプレスプリッチ(ニューヨーク)の米国債・機関債取引責任者 、ラリー・ミルスティン氏は「多くの不安がある」と述べた。 貿易摩擦の拡大は米国内のサービス部門に悪影響を及ぼしている。 米供給管理協会(ISM)が5日発表した7月の非製造業総合指数(N MI)は53.7と、前月の55.1から低下し、3年ぶりの低水準と なった。 投資家の不安を背景に株式などリスク資産から資金が流出し、米主 要株価指数は大幅安。一方で米国債や円、金など低リスク資産が資金を 集めた。 指標10年債利回りは12.7ベーシスポイント(b p)低下の1.7278%。取引序盤には2016年11月9日以来の 低水準を付けた。 2年債利回りは一時1.571%と17年11月以来の 低水準。終盤は14.7bp低下の1.5753%。 CMEグループのフェドウオッチによると、金利先物市場は9月1 7─18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを完全に織 り込んでいる。 3カ月物財務省短期証券と10年債利回りの逆転が進み 、両者の差は約27bpと07年4月以来の大きさとなった。 長短国債の利回り逆転は過去50年間において米景気後退の前兆と なってきた。 今週は3年債(380億ドル)、10年債(270億ドル)、30 年債(190億ドル)の入札を予定。BMOキャピタル・マーケッツの 金利ストラテジスト、ジョン・ヒル氏は「借り換えに大きな影響はない だろう」と述べた。 <ドル・スワップ・スプレッド> Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread -0.50 -3.00 U.S. 3-year dollar swap spread -4.75 -3.50 U.S. 5-year dollar swap spread -6.50 -2.75 U.S. 10-year dollar swap spread -11.75 -3.25 U.S. 30-year dollar swap spread -42.75 -4.25 (ーからご覧ください)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」