米国株は続落、エネルギー軟調 FRB議長発言の消化続く

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国株式市場は続落して取引を終えた。原油安につられてエネルギー株が下落した。前日のパウエル連邦準備理事会(FRB)議長発言を消化し続けた。
S&Pエネルギー指数<.SPNY>の下落がセクター別で目立ち1.71%安。米原油相場は供給過剰懸念を背景に2%強下落した。
パウエル氏は、インフレの下押し要因による影響は一時的である可能性に言及した。
同氏の発言を受け、市場の年内利下げ予想が後退した。多くの投資家は、FRBの姿勢が理にかなうとみている。
ボケ・キャピタル・パートナーズのキム・フォレスト最高投資責任者(CIO)は「合理的な投資家が現時点で利下げを予想するとは思えない。それに良好な景気情勢が必ずしも利上げを示すとは限らない」と話した。
S&P総合500種がこのほど過去最高値を付け、投資家が様子見している可能性もある。プルデンシャル・ファイナンシャルの首席市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は、株式相場が極めて好調だったとし、「相場が急に動けば、若干慎重ムードが漂うことがある」と話した。
個別銘柄では、米ダウ・デュポンから分離した素材科学のダウが6.1%安。コア収益の減少が嫌気された。
米食品大手ケロッグは約3.4%下落した。最高投資責任者(CIO)交代人事や第1・四半期の減益決算が重しとなった。
完全菜食主義向け「ビーガンバーガー」の米ビヨンド・ミートがナスダック市場に上場。163%高で初日の取引を終えた。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.43対1の割合で上回った。ナスダックは、1.05対1の割合で値上がり銘柄数が多かった。
出来高は73億1000万株、過去20営業日平均は66億1000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26307.79 -122.35 -0.46 26407.15 26454.69 26180.36 <.DJI>
前営業日終値 26430.14
ナスダック総合 8036.77 -12.87 -0.16 8046.48 8094.06 7976.77 <.IXIC>
前営業日終値 8049.64
S&P総合500種 2917.52 -6.21 -0.21 2922.16 2931.68 2900.50 <.SPX>
前営業日終値 2923.73
ダウ輸送株20種 10787.64 +126.07 +1.18 <.DJT>
ダウ公共株15種 777.97 -2.42 -0.31 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1560.61 +17.13 +1.11 <.SOX>
VIX指数 14.42 -0.38 -2.57 <.VIX>
S&P一般消費財 941.13 -0.24 -0.03 <.SPLRCD>
S&P素材 351.31 -1.92 -0.54 <.SPLRCM>
S&P工業 652.17 -0.86 -0.13 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 586.12 -0.56 -0.10 <.SPLRCS>
S&P金融 461.70 +0.73 +0.16 <.SPSY>
S&P不動産 223.49 +0.33 +0.15 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 470.54 -8.20 -1.71 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1035.18 +4.89 +0.47 <.SPXHC>
S&P通信サービス 165.53 -0.84 -0.50 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1370.58 -7.43 -0.54 <.SPLRCT>
S&P公益事業 293.75 -0.83 -0.28 <.SPLRCU>
NYSE出来高 8.89億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 22295 + 45 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 22275 + 25 大阪比 <0#NIY:>

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