米株下落、FRB議長発言で利下げ期待後退

米株下落、FRB議長発言で利下げ期待後退
 5月1日、米国株式市場は下落して引けた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言を受け、FRBが年内に利下げに動くとの見方が後退した。ニューヨーク証券取引所で撮影(2019年 ロイター/LUCAS JACKSON)
[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米国株式市場は下落して引けた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言を受け、FRBが年内に利下げに動くとの見方が後退した。
FRBこの日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.25─2.50%に据え置くことを決定。ただパウエル議長は会見で、インフレの下押し要因による影響は一時的である可能性に言及した。
発言を受け、市場で広がっていた利下げ観測は後退。金利先物が織り込む年末の利下げ確率は低下した。
ロバート・W・ベアードの市場ストラテジスト、マイケル・アントネッリ氏は「議長発言は基本的に、以前ほど利下げに近づいていないという内容で、その事実が市場の売りを誘った」と指摘した。
アップルがけん引して相場はおおむねプラス圏で推移し、S&P500は一時最高値を更新する場面もあった。同社が前日発表した四半期(1─3月)決算は、iPhoneの売り上げが大きく落ち込んだものの予想を上回り、750億ドル規模の自社株買いも新たに発表した。株価はこの日、4.9%高。
S&Pはほぼ全てのセクターが下落した。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.68対1の割合で上回った。ナスダックでは、2.15対1の割合で値下がり銘柄数が多かった。
出来高は74億4000万株。過去20営業日平均は66億1000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26430.14 -162.77 -0.61 26639.06 26689.39 26426.38 <.DJI>
前営業日終値 26592.91
ナスダック総合 8049.64 -45.75 -0.57 8132.93 8146.00 8048.23 <.IXIC>
前営業日終値 8095.39
S&P総合500種 2923.73 -22.10 -0.75 2952.33 2954.13 2923.36 <.SPX>
前営業日終値 2945.83
ダウ輸送株20種 10661.57 -185.45 -1.71 <.DJT>
ダウ公共株15種 780.39 -9.61 -1.22 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1543.48 -12.70 -0.82 <.SOX>
VIX指数 14.80 +1.68 +12.80 <.VIX>
S&P一般消費財 941.37 -10.77 -1.13 <.SPLRCD>
S&P素材 353.23 -6.61 -1.84 <.SPLRCM>
S&P工業 653.03 -4.94 -0.75 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 586.68 -6.96 -1.17 <.SPLRCS>
S&P金融 460.97 -3.98 -0.86 <.SPSY>
S&P不動産 223.16 +0.09 +0.04 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 478.74 -10.64 -2.17 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1030.29 -3.06 -0.30 <.SPXHC>
S&P通信サービス 166.37 -1.12 -0.67 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1378.01 -3.75 -0.27 <.SPLRCT>
S&P公益事業 294.58 -3.17 -1.07 <.SPLRCU>
NYSE出来高 9.21億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 22215 - 35 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 22200 - 50 大阪比 <0#NIY:>

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