米金融・債券市場=利回り上昇、FRB議長発言が声明よりタカ派的
[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘 17時05分 101*26.50 2.9077% 柄) 前営業日終 101*08.00 2.9370% 値 10年債(指標銘柄 17時05分 101*02.00 2.5017% ) 前営業日終 101*00.50 2.5070% 値 5年債(指標銘柄 17時05分 99*24.00 2.3033% ) 前営業日終 99*27.25 2.2820% 値 2年債(指標銘柄 17時04分 99*28.38 2.3084% ) 前営業日終 99*30.88 2.2680% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物6月限 147*19.00 147*15.00 Tノート先物6月限 123*18.50 123*21.50 米金融・債券市場では、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が連邦公開市場委 員会(FOMC)後の記者会見で今年のインフレ低下は一時的な要因によるものである可 能性があると述べたことを受け、国債利回りが上昇した。 FRBはこの日まで2日間の日程で開いたFOMCでフェデラルファンド(FF)金 利の誘導目標を2.25─2.50%に据え置くことを決定。声明ではこの ところのインフレ低下は想定よりも根強い公算があり、単にエネルギー価格の低下による ものではない可能性があるとの見解が示唆された。これを受け、国債利回りは約1カ月ぶ りの水準に低下した。ただその後、パウエル議長が記者会見でインフレ低下は一時的な要 因による可能性があると発言したことを受け、利回りは上向いた。 FTNフィナンシャル(テネシー州)の金利ストラテジスト、ジム・ボーゲル氏は「 パウエル議長の発言のトーンはFOMC声明よりもタカ派的だった」と述べた。 2年債利回りはFOMC声明を受け2.21%と、3月28日以来の水準 に低下したものの、終盤の取引では2.30%に上昇した。 10年債利回りは一時2.46%と、4月1日以来の低水準を付けたが 、その後は2.51%まで戻した。 2年債と10年債の利回り格差は一時25ベーシスポイント(bp) と、昨年11月28日以来の水準に拡大し、その後21bpに戻した。 この日発表の米経済指標では、米供給管理協会(ISM)の4月の製造業景気指数が 52.8と、2016年10月以来の低水準となった。これを受け、国債利 回りが一時低下する場面もあった。 市場は労働省が3日に発表する4月の雇用統計に注目。この日に企業向け給与計算サ ービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリテ ィクスが発表した4月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が27万5000人増と、市 場予想の18万人増を大きく上回り、18年7月以来の高い伸びとなった。 <ドル・スワップ・スプレッド> LAST Change U.S. 2-year dollar swap spread 11.50 (+0.25) U.S. 3-year dollar swap spread 7.50 (unch) U.S. 5-year dollar swap spread 4.75 (+0.75) U.S. 10-year dollar swap spread -1.00 (+0.75) U.S. 30-year dollar swap spread -22.00 (+2.00) (い)
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