米金融・債券市場=米10年債利回り、2年半ぶりに2%割れ

 (表のレートを更新しました)
    [ニューヨーク 20日 ロイター] -    
                    米東部時間        価格    利回り  コード
 30年債(指標銘     17時05分   107*01.00   2.5379%             
 柄)                                                 
                    前営業日終   106*31.50   2.5400%             
                            値                        
 10年債(指標銘      17時05分   103*04.50   2.0232%             
 柄)                                                 
                    前営業日終   103*03.50   2.0270%             
                            値                        
 5年債(指標銘柄     17時05分   101*01.75   1.7761%            
 )                                                   
                    前営業日終   101*03.00   1.7680%             
                            値                        
 2年債(指標銘柄     17時05分   100*21.25   1.7754%            
 )                                                   
                    前営業日終   100*21.88   1.7660%             
                            値                        
 
                        清算値    前日終値  コード
 Tボンド先物9月     155*23.00   155*14.00        
 限                                         
 Tノート先物9月     128*02.00   127*27.50        
 限                                         
    
    
    米金融・債券市場では、10年債利回りが約2年半ぶりに2%を下
回った。30年債なども利回り数年ぶりの低水準を付けた。前日に米連
邦準備理事会(FRB)が早ければ来月の利下げを示唆した流れが続い
ている。
    イランとの緊張の高まりも国債買いを後押しした。イランの「イス
ラム革命防衛隊」のニュースサイトは20日、同国南部ホルモズガン州
で米軍の無人偵察機を撃墜したと伝えた。
    ただ、市場で最も注目されているのは金利見通しだ。 
    米連邦準備理事会(FRB)は18─19日に開いた連邦公開市場
委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2
.25─2.50%に据え置くことを決定した。ただ不確実性の増大な
どに対応するため年内に最大0.5%ポイントの利下げが実施される可
能性があることも示唆した。
    FTNフィナンシャルの金利ストラテジスト、ジム・ボーゲル氏は
、FOMC声明から「忍耐強く」などの表現が消え、今後の会合でハト
派に耳を傾ける姿勢がうかがえたと指摘。また、インフレ圧力が落ち着
いていると確認されたことも重要だとした。
    午後の取引で、米10年債利回りは2.0%。前日は
2.027%だった。海外時間には1.974%まで下げ、2016年
11月以来の低水準を付けた。
    30年債利回りは前日の2.54%から2.53%に
低下。一時は2016年10月以来となる2.48%に下げる場面もあ
った。
    2年債利回りは17年11月中旬以来となる1.696
%まで低下。その後は1.73%で推移した。
    ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略部門責任者、スバドラ・ラジャ
ッパ氏は「今後リスクイベントが幾つかあるため、短期のバイアスは金
利低下に向いている。20カ国・地域(G20)首脳会議やハト派的だ
ったFOMCの内容消化などだ」と述べた。
    指標では、米フィラデルフィア地区連銀が発表した6月の連銀業況
指数は0.3と2月以来の水準に低下。利回りの押し下げ要因になった
。
    米商務省が発表した第1・四半期の経常収支(季節調整済み)は前
期比9.4%減の1304億0300万ドルの赤字となり、予想を上回
った。
    CMEグループのフェドウォッチによると、FRBが来月に25ベ
ーシスポイント利下げすると金利先物が織り込む予想確率は100%。
年末までに75ベーシスポイント利下げがあるとの予想確率は67%と
なっている。      
    
    <ドル・スワップ・スプレッド>
                                  Last (bps)  Net Change (bps)  
 U.S. 2-year dollar swap spread   2.50        0.25              
 U.S. 3-year dollar swap spread   1.50        -0.25             
 U.S. 5-year dollar swap spread   -2.00       -0.50             
 U.S. 10-year dollar swap spread  -6.75       0.00              
 U.S. 30-year dollar swap spread  -33.50      -0.50             
 
    
 (ーからご覧ください)

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