S&P、終値で最高値更新 来月にも利下げの観測で

S&P、終値で最高値更新 来月にも利下げの観測で
6月20日、米国株式市場は続伸し、S&P総合500種が終値ベースで最高値を更新した。ニューヨーク証券取引所で撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)
[20日 ロイター] - 米国株式市場は続伸し、S&P総合500種が終値ベースで最高値を更新した。米中貿易戦争による米経済成長の腰折れを防ぐために、連邦準備理事会(FRB)が来月にも利下げに踏み切るとの観測が押し上げ要因となった。
S&P総合500種の全11セクターが上昇した。
FRBの利下げ観測や来週の20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて行われる米中通商協議への期待で、米主要株価指数はこの数週間上昇している。
S&P総合500種<.SPX>はこの日、5月3日に付けた過去最高値を上回って取引を終了。今月は約7%上昇している。
オアンダの上級市場アナリスト、クレイグ・アーラム氏は「FRBが市場の高い期待に沿うのは常に難しい。ハードルは高いが、政策当局者はやすやすとそれをクリアしたようだ」と述べた。
エネルギー株<.SPNY>は2.21%高で、セクター別でトップの上昇率。イランによる米無人偵察機撃墜を受けて中東の緊張が高まり、原油価格が5%超急伸した。
ただ、ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイド最高経営責任者は、「S&P500の新高値は見掛け倒しの可能性がある」と指摘。イランを巡る緊張激化が波及し、さまざまな懸念が世界的に発生する恐れがあると述べた。
アップルは0.8%高。一時は5月初旬以来となる200ドルの大台に乗せた。
職場向けメッセージアプリを手掛ける米スラック・テクノロジーズはこの日、ニューヨーク証券取引所に上場。初値は38.50ドルで、直接上場の参照価格(26ドル)を48%上回った。結局、48.5%高で引けた。
情報技術株<.SPLRCT>は1.4%高。前日に好決算を発表したオラクルが8.2%高で主導した。
クルーズ運航世界最大手の米カーニバルは7.6%安。トランプ政権がキューバへのクルーズ船渡航を禁止したことなどを受け、通期の利益見通しを引き下げた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.14対1の比率で上回った。ナスダックでは1.44対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は75億株。直近20営業日の平均は69億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26753.17 +249.17 +0.94 26665.3 26798.6 26539.6 <.DJI>
8 3 9
前営業日終値 26504.00
ナスダック総合 8051.34 +64.02 +0.80 8087.45 8088.88 7996.87 <.IXIC>
前営業日終値 7987.32
S&P総合500種 2954.18 +27.72 +0.95 2949.60 2958.06 2931.50 <.SPX>
前営業日終値 2926.46
ダウ輸送株20種 10412.66 +71.03 +0.69 <.DJT>
ダウ公共株15種 821.88 +4.20 +0.51 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1421.03 +13.73 +0.98 <.SOX>
VIX指数 14.76 +0.43 +3.00 <.VIX>
S&P一般消費財 952.29 +6.20 +0.65 <.SPLRCD>
S&P素材 362.98 +4.33 +1.21 <.SPLRCM>
S&P工業 653.07 +10.38 +1.61 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 605.44 +4.86 +0.81 <.SPLRCS>
S&P金融 453.50 +2.24 +0.50 <.SPSY>
S&P不動産 236.91 +1.25 +0.53 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 466.74 +10.09 +2.21 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1080.43 +4.33 +0.40 <.SPXHC>
S&P通信サービス 164.91 +1.04 +0.64 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1381.59 +19.50 +1.43 <.SPLRCT>
S&P公益事業 308.15 +1.66 +0.54 <.SPLRCU>
NYSE出来高 10.23億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 21460 + 60 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 21430 + 30 大阪比 <0#NIY:>

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