ネコは新型コロナに感染しやすいとの研究、WHOは調査を強化

ネコは新型コロナに感染しやすいとの研究、WHOは調査を強化
新型コロナウイルスはネコには感染する可能性があるが犬は感染しにくいとみられるとする研究結果が科学誌サイエンスに発表された。写真はネコを診察する獣医、ニューヨークで3月31日撮影。(2020年 ロイター/Caitlin Ochs)
[8日 ロイター] - 新型コロナウイルスはネコには感染する可能性があるが犬は感染しにくいとみられるとする研究結果が科学誌サイエンスに発表された。世界保健機関(WHO)はこれを受け、人間とペットの間の感染について詳しく調査する意向を示した。
フェレットも新型コロナに感染する可能性があるが、犬、鶏、豚、カモ類は感染する可能性が低いという。今回の研究は1ー2月に中国で行われた調査に基づくもので、ワクチン実験のためCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)に感染しやすい動物をみつける過程で明らかになった。
ネコの間では飛沫感染するほか、フェレットは深刻な症状には至らなかった。
新型コロナはコウモリから人に感染したとみられている。ただ、犬とネコについて小数の感染例が報告されているほかは、ペットがウイルスを媒介することを示す有力な証拠は今のところない。
ニューヨークのブロンクス動物園では5日、感染した飼育員と接触したトラが陽性反応を示していた。

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