FRB議長、5月にトルコ中銀総裁と電話会談 リラ急落で

[サンフランシスコ 2日 ロイター] - 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が中東諸国の経済や通貨に大きな圧力をかけたことを受け、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が5月にトルコ中央銀行のウイサル総裁と会談していたことが分かった。FRBが2日、記録を公開した。
記録によると、パウエル議長は5月1日にウイサル総裁と30分にわたり電話会談を実施した。会談内容は不明だが、1日はトルコの通貨リラが急落。7日には史上最安値を付けていた。
トルコ政府は5月、通貨リラの急落に備え、日本や英国、中国、カタールに通貨スワップを通じた支援を打診。最終的にはトルコ中央銀行が、カタールとの通貨スワップ協定について、融通枠を50億ドル相当から150億ドル相当へ3倍に拡大した。
FRBは10カ国以上の中央銀行と通貨スワップ協定を結んでいるものの、トルコとは締結していない。

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