日経平均は続伸、一時2万0500円に接近 外部環境の落ち着きが支え

日経平均は続伸、一時2万0500円に接近 外部環境の落ち着きが支え
 1月9日、東京株式市場で日経平均は続伸した。落ち着いた外部環境を支えに、直近で売られ過ぎた銘柄を買い戻す動きが続いた。写真は都内の株価ボード前で2016年1月撮影(2019年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 9日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸した。落ち着いた外部環境を支えに、直近で売られ過ぎた銘柄を買い戻す動きが続いた。アジア株が強含みで推移する中、後場に上げ幅を一時290円に拡大、2万0500円に接近する場面があった。ただドル/円は108円台後半と戻りは鈍く、日本株の上値を圧迫。大引けにかけて日本株は戻り売りに押され伸び悩んだ。
騰落率は日経平均、TOPIXともに前日比1.10%高。セクター別では33業種中29業種が上昇。医薬品やパルプ・紙、精密機器が上昇率上位にランクインした。半面、ノンバンク、不動産、証券、空運がさえない。東証1部の売買代金は2兆3104億円と、やや盛り上がりに欠ける展開だった。
米中通商協議の進展が期待される中、上海総合指数が1%超の上昇となった。米株価指数先物も上昇し、投資家の先行き不安が後退。朝方に売りが先行した半導体関連株も切り返す動きとなった。「為替が12月よりも円高方向に振れたわりに日本株は底堅い。相場の『芯』自体はしっかりしている」(証券ジャパンの調査情報部次長、野坂晃一氏)との声も聞かれた。
個別銘柄ではシュッピン<3179.T>が大幅安。同社は8日、2019年3月期の連結業績予想を下方修正したと発表し、嫌気された。カメラ事業の商戦期となる10─12月期において、期初計画に対し営業利益が未達となった。半面、 中古車販売を手掛けるネクステージ<3186.T>がストップ高比例配分。同社が8日発表した19年11月期の連結業績予想は、営業利益が前年比30.0%増の57億円の見通しとなった。増益見通しを好感した買いが入った。
東証1部の騰落数は、値上がり1202銘柄に対し、値下がりが861銘柄、変わらずが65銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値      20427.06 +223.02
寄り付き    20366.30
安値/高値   20331.20─20494.35
TOPIX<.TOPX>
終値       1535.11 +16.68
寄り付き     1533.20
安値/高値    1531.44─1539.47
東証出来高(万株) 130751
東証売買代金(億円) 23104.76

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