MUFG、ダナモンやアユタヤ銀株などで減損3600億円

MUFG、ダナモンやアユタヤ銀株などで減損3600億円
3月31日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、インドネシア子会社のバンクダナモンやタイのアユタヤ銀行の株価低迷などで約3600億円の減損損失を計上する、と発表した。写真はMUFGのロゴ。都内で2016年5月撮影(2020年 ロイター/Thomas Peter)
[東京 31日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)<8306.T>は31日、インドネシア子会社のバンクダナモンやタイのアユタヤ銀行の株価低迷などで約3600億円の減損損失を計上する、と発表した。2020年3月期の連結決算(日本基準)で「のれん」の一括償却による特別損失を計上する。
減損処理の内訳はダナモンが2128億円、アユタヤは1305億円。フィリピンの持分法適用会社であるセキュリティバンクでも約200億円の減損処理に踏みきる。昨年末に計上したダナモン株の減損損失(2074億円)は為替の影響でさらに膨らんだ。
MUFGは2月4日にダナモン株の株価低迷で2020年3月期の連結純利益目標を当初掲げた9000億円から7500億円に下方修正したが、現時点では、この見通しは変えない。東南アジア戦略も維持する。

山口貴也

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